「一回やって駄目だと思ってもやり続けることが大事」 パナソニックの家電店、目標達成のための工夫
パナソニック系の松本テレビ商会(神奈川県二宮町)の松本憲二社長は、設置工事の技術力と継続的なメンテナンスが必要なエアコン販売を、地域電器店にとって欠かせない商材と位置付けている。二宮店(同)と国府津店(同県小田原市)で年間400~500台のエアコン販売を目標に据え、取り付けや点検活動、クリーニングに取り組んでいる。 【関連写真】エアコンの商談をする来店客 松本社長は「エアコン販売は当店が生き残っていくために重要。工事に特徴が出るし、店のクオリティーが試される」と話し、提案から販売、設置、アフターフォローの丁寧さで、量販店などとの差別化を図っている。 二宮店と国府津店で4月20、21日にエアコンの早期販売フェア「エアコン祭り」を開催。工賃を抑えた提案で昨年実績を上回る成約を得るなど、開催効果を実感している。 エアコン祭りは4年前から実施している。二宮店と国府津店で計4000世帯にチラシを手配りと郵送で配った。 休眠客からエアコン取り付けの相談もあった。招待状が届いた時点での事前成約や、開催初日に開店前から来店する顧客もいた。松本社長は、初めてエアコン祭りを開いた時を振り返り「一回やって駄目だと思ってもやり続けることが大事」と開催を続けたことで、イベントが定着してきたと手応えを感じている。 エアコン祭りの情報は、チラシ配布に加えて店の公式LINEアカウントでも告知したが、反応が大きかった。工事は5人で回しており、1日6台はエアコン設置ができるという。「夏はエアコンの新設工事が増える。夏季の繁忙前に買い替え需要に応え、工事を分散させたい」(藤田店長)としている。
電波新聞社 報道本部