「ROG Falchion Ace HFX」レビュー、ASUS初のラピッドトリガー対応ゲーミングキーボード
■高速な方向転換を可能にするスピードタップモード ROG Falchion Ace HFXにはスピードタップモードという機能も搭載されています。この機能はキーボードで反対方向に移動するキー入力が同時に検出(SOCD:Simultaneous Opposing Cardinal Directions)された場合に素早い操作を可能にするものです。 タイトルにもよりますが、一般的なFPSゲームではSODC時に互いの入力がキャンセルされて、どちらかのキーを離すまで硬直が起こる場合が多いです。しかしスピードタップモードを有効にすると、最後に押したキー入力を優先するため、左から右へ移動する際、「A」キーを押したままでも「D」キーの入力が可能になるため、高速な方向転換が可能になります。 VALORANTではカウンターストレイフ(進行方向とは逆方向に入力することで射撃精度を高めるテクニック)にかかる時間差を解消し、射撃のタイミングを極めると非常に強い切り返し撃ちが可能になります。しかし、逆キー入力でストッピングを行っている場合は、スピードタップモードがオンだと逆キーを入力してもストッピングせずに移動してしまうため相性が悪いです。 Apex Legendsでは「レレレ撃ち」と呼ばれる弾除けのために左右に小刻みに動きながら銃撃する動きが素早く行えるようになります。これらはスピードタップモードがオフでも同様の動きは可能ですが、オンの状態と比べてシビアなキー入力が必要になります。 スピードタップモードはデフォルトではオフになっていて、Fnキー+Tabキーの簡単な操作でオンにすることができるので、ゲームタイトルや自身のプレースタイルに合わせて柔軟に切り替えられます。なお、この機能はゲームタイトルによっては違反行為であると明言されている場合もあります。使えるかどうかをよく確認してから有効化しましょう。 ■Armoury Crateで様々なカスタマイズが可能 ROG Falchion Ace HFXは、ASUSの統合ソフトウェア「Armoury Crate」を導入することで様々なカスタマイズが可能です。 キーボードの割当を変更する「キー」、アクチュエーションポイントやラピッドトリガー、スピードタップモードの設定を行う「アナログトリガー」、タッチバー操作時の挙動を設定する「タッチバー」、LEDイルミネーションを設定する「LEDライト」、ファームウェアのアップデートを行う「ファームウェアの更新」の5つのメニューが用意されています。