ハリス氏、ジョージア州の女性の死はトランプ氏に責任-中絶問題巡り
(ブルームバーグ): ハリス米副大統領は、ジョージア州の女性が死に至った一連の経緯を引き起こした責任はトランプ前大統領にあると指摘した。非営利・独立系の米報道機関プロパブリカはこの事例について、複数の州で人工妊娠中絶が禁止されたことに関連する初の予防可能な死亡例だと伝えた。
ハリス氏は17日、2022年に中絶に起因する感染症で死亡したジョージア州のアンバー・ニコール・サーマンさんの事例に関するプロパブリカの報道を踏まえて声明を発表。報道によれば、憲法上の中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を連邦最高裁判所が覆した影響で、治療が遅れた。
サーマンさんは6歳の息子の母親だった。
「これはまさに、ロー対ウェイド判決が覆された際にわれわれが危惧していたことだ」とハリス氏。「ドナルド・トランプの行動が招いた結末だ」と続けた。
今回の事例は、選挙で中絶の権利が重要な争点となっていることを浮き彫りにする。ハリス氏はロー対ウェイド判決を復活させる法案に署名すると公約しているが、トランプ氏は同判決を覆した2022年の最高裁の決定を称賛する一方で、特定の事例に関しては州の判断に委ねるとしている。
原題:Harris Cites Trump’s Abortion Stance in Death of Georgia Woman(抜粋)
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Josh Wingrove