県内の小学生は2日間バス乗り放題 静岡県が行った全国初の取り組み
この2日間は小学生は対象路線であれば、どこで乗ってもおりても無料。何回でも乗れます。小学生が専用のリーフレットを運転手に見せると、バスに乗ることができます。リーフレットは学校を通じて全ての児童に配布されたということです。リーフレットはA4サイズ、持ち歩くには大きい気もしますが? ●静岡県地域交通課 片山広文課長: 「A4サイズですが、三つ折りできるように印が付いています。3つ折りにすればポケットにいれることもできます。あまり小さくても、なくしてしまう恐れもありますので」 ホームページではあまりバスを利用したことがない人のために、バスで行けるテーマ別のモデルコースも紹介しています。 モデルコースは「ふれあい(動物園、水族館)」「学び(美術館・博物館)」「遊び(遊園地、テーマパーク)」「癒し(温泉など)」の4つのジャンルに分かれ、合計29のプランが紹介されています。 例えば「ふれあい(動物園、水族館)」の中では、目的地を静岡市駿河区の日本平動物園にしたバスのコースが紹介されています。 午前9時20分に「東静岡駅南口」バス停を出発すると、午前9時30分に「日本平動物園」バス停に到着。午後4時15分まで動物園で過ごし、午後4時35分に「日本平動物園」バス停を出発。「東静岡駅南口」バス停には午後4時51分に到着します。 実際にモデルコース通りに旅行する人もいそうです。 また、今回の企画に合わせて、静岡市歴史博物館や浜松市動物園など、静岡県内の40の施設も全面協力。リーフレットを見せるとオリジナルグッズがもらえるなど、さまざまな特典が用意されています。
今回、実際にバスを利用した人に静岡駅前で話を聞いてみました。 ●利用客: ・母親(40代) 「用事があって浜松からきました。これからバスで県庁に行きます。バスは普段は乗らないですね。子供の分だけでも無料になれば、親も助かります」 ・女の子(小学校3年) 「普段はバスで通学しています。いつも同じバスに乗っているので、今回いつもと違う路線に乗るので緊張しています」 目立ったのが子ども同士で出かけているグループです。 ●利用客(女の子3人組 小学校4年): 「友達同士できました。『静岡科学館る・く・る』に行って、これから帰るところです」 Q普段バスにはのる? 「あまり乗りません。バス無料デーだったので乗りました。楽しかったのでまた使ってみたい」 ●利用客(男の子と女の子 小学校3年): 「『静岡科学館るくる』にきました。静岡駅では家に帰るバス停の乗り場を確認しました」 「無料だからバスできました。バスに乗るのは久しぶりなので楽しかった。ずっと無料だったらいいのに」 静岡市の街中では、リーフレットをもつ親子連れの姿が見られました。 ●静岡県地域交通課 片山広文課長: 「この1回にとどまらず、ふだんからバスにのってもらうような意識啓発が必要です。地方はマイカー利用が多いですが、使えるときはバスも使ってもらえば、温暖化防止の効果もある。ライフスタイルの転換を促したい」 静岡県は、今回のこころみでどういった効果があったかなど、アンケートを通じて分析し今後に役立てたいとしています。