【HDPで振り返る!】イケオジ感涙! 僕らの青春時代は、あの90年代のストリートファッションから始まった!
いま見ても違和感なく洒落ているのが、この方。「ファッションの参考にしているのはThe Source Magazine」とコメントしている通り、ティンバーランドのイエローブーツにクリーンなチルデンセーターといった組み合わせは、当時のブルックリンで流行っていたLO-LIFE(ポロ・ラルフローレンをはじめとした高級ブランドを盗んで着るカルチャー)っぽさを感じます。ちょうどこの頃はトミー・ヒルフィガーなんかもB-BOYたちの間で流行りましたよね。
そして90年代半ばに一気にラップという存在を小学生まで知るようになったきっかけが、イーストエンド×ユリの『DA.YO.NE』。日本人のラップで初のミリオンセラーを記録して『SO.YA.NA』や『DA.BE.SA』など様々な方言バージョンまで作られたほど、ちょっと変な流行り方をしたのでした。
このお三方は「イーストエンド×ユリやスチャダラパーを意識するなら、もっと思い切ったほうがいいんじゃない?」という編集部コメントのとおり、オリコン経由でJ-RAPにハマったタイプのファッション。確かに、シルエットやサイジングといった着こなしもソツなく無難です。
ヒップホップ三大要素といえばDJ、グラフィティ、そしてブレイクダンス。この時期に原宿ホコ天でのパフォーマンスやディスコシーンといった80年代のカルチャーと、90年代のヒップホップシーンの橋渡し役となったのがZOOです。今ではEXILEリーダーのHIRO氏も在籍した、伝説的なダンスボーカルユニットと言えば分かりやすいかもしれません。
同じB系でも、こちらはダンス経由でハマったタイプで、思い切ったルーズフィットなシルエットが特徴です。それがドンドンとトンがった方向に行くと……。
ルーズであればあるほど良い、といったノリに。最後のほうになると腰穿きどころか腿でバギーデニムを穿いてトランクスが見えっぱなし、なんて子もいましたね。 右の人は当時のB系定番ブランド、カールカナイを着ていますが、最近はカナイと同じ頃にたくさん見かけたノーティカやフブ、エコーといったブランドの当時モノを探している若い子もいるそうな。それにしても、腰に差したウォークマン(もちろんカセットテープです)が時代を感じます。