【HDPで振り返る!】イケオジ感涙! 僕らの青春時代は、あの90年代のストリートファッションから始まった!
バンソンやショットのレザージャケットやミリタリー系のトップスに、レッドウィングのエンジニアブーツ、それにゴローズをはじめとしたインディアンジュエリーという組み合わせが定番。そのスタイルを主導し、世界で一番バンソンを売ったと言われるインポートショップ「THE BACKDROP」の最盛期には、毎週末スタッフに大入袋が配られるほどの盛況ぶりだったそうで。 渋カジやハードアメカジのスタイルを作り上げたのは、どちらも「THE BACKDROP」の初代店長を務めていた高山隆氏とあって両者は混同されがちですが、渋カジはスニーカーやカウチン、紺ブレなども着るのに対して、ハードアメカジは高山氏本人が身につけていたようなブルーデニムとレザーをトータルで組み合わせたスタイルだと理解しています。
今も根強く人気な正統派アメリカンカジュアル
90年に入るとヴィンテージブームが巻き起こり、裏原系ブランドもアメリカンブランドのヴィンテージを頻繁にサンプリングソースにしたこともあって、正統派のアメカジも根強く人気。というか、今も昔も変わらずこのスタイルの人はオジサンになってからも同じファッションを続けているのでは、と推測。
古着を取り入れたコーデが多いのもアメカジの特徴で、特にヴィンテージデニム&スエットの組み合わせは定番。当時、両Vや前Vなどスエットに関する古着用語を根付かせたのはマービンズの半沢和彦氏ですが、そのお店はいまも原宿で元気に営業中です。 それにしても、この頃は頑張ればなんとかBIG Eぐらいは買えたものの、今や色の残り方次第で数百万overですし、90年代製のチャンピオン・リバースウィーブですら数万で取引される状況……。昔お小遣いを貯めてヴィンテージジーンズを手に入れたけれど、とっくの昔に飽きて売っちゃった人は今頃歯噛みしているのでは!?
日本上陸を果たしたB-BOYというスタイル
90年にスチャダラパーがファーストアルバムをリリースし、翌年にはダンス甲子園が始まるなど、それまで脈々と培われてきたブラックカルチャーが一気にメインストリームに流れ込んできたのもこの頃。「90年代のB系」とひとまとめにされがちですが、素因数分解するとそれぞれ異なる経緯でB-BOYになったことがうかがえるのです。