冬が迫る中、職場で出産した母猫と子猫を保護 「最後まで成長を見守りたい」芽生えた思いに後悔なし
猫たちと過ごすにぎやかな日々
当時、生後1カ月ほどの赤ちゃんだったくまちゃんは、この1年ですっかり成長しました。「少しずつ成長する過程をみることができて、喜ばしい日々の連続でした」と飼い主さん。 まるちゃんとくまちゃんは、新居で環境が変わった中でもすぐに慣れてくれたため、飼い主さんはその適応力の高さに驚いたそうです。 「保護した日から、日々、新しい行動や表情を見ることができて、毎日、とても楽しいです。写真フォルダは、まるとくまでいっぱいになりました(笑)」と語っています。 一方、大変だったこともあるそうです。 「まるくま共に、避妊を予定していた日の少し前に発情がきてしまい、夜鳴きが始まりました。とても辛そうな鳴き声が気になって、眠れない日々を過ごしたことを覚えています」と飼い主さん。今は、それも良い思い出になっています。 また、飼い主さんの夫はもともと猫アレルギーがありましたが、まるちゃんとくまちゃんと暮らすようになってから症状が出なくなったといいます。 「夫は、今ではすっかり猫好きになりました。猫吸いもしっかり堪能しています(笑)」と、飼い主さん夫婦ともどもまるちゃんとくまちゃんにメロメロのようです。
個性豊かな2匹との暮らし…今、飼い主さんが思うことは
今、まるちゃんは推定5歳、くまちゃんは1歳になりました。親子ながら、その性格はとても個性豊か。 まるちゃんは、とても温厚な性格です。保護してから現在に至るまで、一度も飼い主さんを威嚇したことはありません。 「くまにちょっかいを出されても、大抵のことは軽く受け流しています。食いしん坊で、お腹が空くと『ごはぁん』と鳴いて、催促をします(笑)」とのこと。 また、くまちゃんは、とても甘えん坊な性格。まるちゃんにいつもベッタリとくっ付いて、飼い主さんに対しては、かまってもらえるまで鳴いて催促するそうですよ。 「よく窓辺で虫を見つけては一生懸命捕まえようとしたり、家中を走り回ったりと、おてんばな一面もあります。9月に1歳になりましたが『まだまだ子どもだな』と思うことが多いです」と飼い主さんは愛おしそうに語ってくれました。 最後に、飼い主さんにまるちゃん、くまちゃんへの思いをうかがいました。 「もしあのとき保護していなかったら、今ごろまるとくまはどんな生活を送っていただろうと考えることがあります。保護に踏み切ったからこそ、今の幸せな生活があると思い、改めて『保護して良かった。家族になれて良かった』と思うのです。これからも家族2人と2匹で、楽しく健康に過ごしていきたいと考えています」 (まいどなニュース特約・梨木 香奈)
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