中日・八木智哉スカウト（左）から指名あいさつを受けた北照・高橋幸佑

　中日からドラフト５位指名を受けた北照・高橋幸佑投手（１７）が８日、松永幸男スカウト部長らの指名あいさつを受けた。最速１４９キロの左腕は「新人王」を目標に掲げた。 　プロ野球生活一度きりのタイトル奪取に北照・高橋が挑戦する。日本ハム時代に新人王を獲得している担当の八木智哉スカウトから「ゆっくり自然体でいい」と声をかけられ、「プロとしての生活がやっと始まる。プロ初先発初勝利が今の自分の最大目標。八木さんのように新人王を獲って活躍したい」と腕をまくった。 　一般入試で入学した１年春から２０キロ以上球速が伸び、北海道を代表するサウスポーに成長した高橋。同じ左投手の八木スカウトはさらなる伸びしろを感じており、「高校生の左として見たら（全国）トップクラスとも引けを取らない。まっすぐはどんどん強くなる」と太鼓判を押す。大卒、高卒で違いはあるものの、「目標としてはそういう（新人王）ところにいってほしいけど、まずは『１』というところを大事に足場を固めて、結果を出せる選手になれば賞が近くなってくる」と期待した。 　夏の南北海道大会後、次のステージを見据えて日々の行動を見直してきた。今季限りでの引退を発表したソフトバンク・和田毅投手の動画を参考に菓子や炭酸飲料を口にせず、果物を多く摂取するように意識し、「長く活躍するためには食生活と言っていた。和田さんみたいに２０年活躍できる投手になりたい」。初勝利、新人王、そして球界を代表する投手へ。一段ずつ階段を上がっていく。（島山　知房）