雨の日は読書だ リライアント・シミターが好き 東京オリンピック2020開催決定に触れて【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】
■ハイブリッドは特別に!
(カローラにハイブリッドが追加されたタイミングでの、「3代にわたってカローラに乗ってきたが、ハイブリッドモデルの地味なままの外観にはがっかりした、ハイブリッドになったならそれなりの存在感がほしい、少しは自慢だってしたいということを、トヨタの人はわかっていないのではないでしょうか?」という読者の方からの声に) クルマ自慢とはいったいなんでしょうか? 自慢したくなるものとは、クルマそのものの価値の高さだと思うのですが、トヨタと日産はホンダとは少し違いますね。やはりホンダはエンジン重視ですし、日産はトータルバランスを重んじています。 トヨタは根底にはコスト重視があると思いますが、安っぽく見せない質感を大切にします。 しかし、こと走りとなると日本ではあまり厳しいことは言わないですね。せいぜい燃費でしょうが、しかし、これは大切です。特にこれからは。 それとクルマというものは高価です。200万円とか300万円とかしますね。長いローンで忘れてしまうこともありますが、とにかく高価なものです。それならば、飽きが来ず10年、15年壊れずに乗れるようにしたいですね。 私はVWゴルフにずいぶん乗っていますが、その私でもゴルフに"なるほど"と感心することがあります。VWゴルフは累計生産台数が3000万台を超えるベストセラー車ですが、「ここが気に入らない」というところがほとんどありません。 燃費は都内でこそよくありませんが、遠くへ出かけるとガソリンを入れることを忘れるくらいです。夏はエアコン、冬はシートヒーターを使いますが、燃費の落ち込みが少なく、ドイツ車の感心するところです。もちろんカローラハイブリッドにはかないませんが。 カローラとゴルフは世界ではライバルですが、こと日本においてはゴルフはみすぼらしくありませんね。ここは重要でしょう。 トヨタのハイブリッドへの投資は大きかったと思いますが、ここまで車種が広がれば回収できているでしょう。 これからはプリウスやアクアのようにハイブリッド専用車が登場してくるでしょう。そうなると基準車との差別化ということを考えなくてもよくなり、全体の質感を上げられるかもしれません。 ●●●さん(読者の方のお名前)の気持ちはわかりますが、ハイブリッドが特別ではない時代がやってくると、エクステリアや装備にもそれが現われてくると思います。