兵庫県知事選で“議員辞職”も…SNSなどで真偽不明の情報や“誹謗中傷”相次ぐ【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
19日、斎藤元彦前知事が再び兵庫県知事に就任しました。 斎藤元彦新知事(兵庫県庁、19日午前10時ごろ) 「気持ちを新たに頑張っていきます」 午前10時ごろ、歩いて姿を見せた斎藤知事は、待ち構えていた大勢の支援者らと握手を交わしながら今年9月以来、約2か月ぶりに登庁しました。 斎藤元彦新知事(兵庫県庁、19日午前11時ごろ) 「改めまして本日から兵庫県知事に就任をさせていただきました。ぜひ、みんなで1つのチームとなってやっていきたい。そのためにも、自分自身もこれから生まれ変わる。1からスタートしていくという気持ち。なによりもやはり謙虚な気持ちを持ってやっていきたい。どうぞよろしくお願いします」 ◇ 今回の選挙戦では、SNSなどで真偽不明の情報が飛び交い、そのうねりによって兵庫県議会の議員1人が辞めようとするまでに至るなど、私たちもよく考えなくてはいけない事態が起きていました。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「知事選で“議員辞職”も… 何が?」をテーマに解説します。
■SNSなどで“誹謗中傷”相次ぐ “議員辞職”も
近野解説委員 「斎藤知事に対する百条委員会の調査は今回の知事選挙期間中も続いていたのですが、SNSなどで真偽不明の情報が飛び交い、百条委員会は18日に会見を開き『様々な憶測によって、SNSなどで委員への誹謗(ひぼう)中傷が相次いだ』と訴えました」 百条委員会 奥谷謙一委員長(18日) 「ご批判の中には、誤解・思い込みによるものも少なくありませんでした」 近野解説委員 「その中で百条委員会の委員の1人である竹内英明県議が誹謗中傷から家族を守るために議員辞職願を提出したことを明らかにしました。委員の1人は、『言葉の暴力、ネットの暴力が拡散して家族が錯乱状態にまでなった。政治の道から退いてほしいと家族から話があった』と竹内県議から相談を受けたといいます」
■さまざまな真偽不明情報が拡散された
近野解説委員 「今回の選挙は真実なのかどうか確認しづらいSNSでの情報が飛び交っていました。そのうねりによって議員が辞めようとするまでに至っています。SNSではもちろん斎藤知事への誹謗中傷もあったんですが、例えば『斎藤知事のパワハラはねつ造』『斎藤知事の騒動は既得権益を守りたい人々によるクーデター』といった投稿もありまして、それから対立候補の稲村氏に対しても『外国人参政権を与えようとしている』という情報も拡散されました」 斎藤佑樹キャスター 「何が正しいのか、どれを信じていいのか、分からなくなりますね」 近野解説委員 「なかなか、見極めが難しいですね。斎藤知事のパワハラ疑惑を巡っては、県職員へのアンケートで約4割が『見聞きした』と回答していますし、斎藤知事自身も『机をたたく行為』があったことなどは認めています。しかし『ねつ造』というのは根拠不明です。そしてクーデターというのも根拠不明。そしてまた稲村氏も自身のHPで『外国人参政権を進めません』『デマに気をつけて』とSNSでの情報を明確に否定しています。こうした不確かな情報が拡散して大きなうねりになって、それが結果に影響したとすれば事態は深刻です」