「どちらも引かない」「凄いラリーの応酬」バドミントン界の超大物も脱帽。年間王者に一歩届かずも、シダマツ・志田千陽は「悔いなし!」を強調
パリ五輪で銅メダル「どんな時も明るく、強く、自分らしく」
現地12月15日、中国・杭州で開催されたバドミントンの国際大会「BWFワールドツアーファイナルズ2024」は決勝が行なわれ、パリ五輪のバドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した“シダマツ”こと、志田千陽/松山奈未ペアが登場。韓国のペアに惜敗したが堂々の準優勝を飾り、2024年最後の国際大会を締めくくった。 【動画】「どちらも引かない」「凄いラリー」バド界の大物も驚いたペア最高峰の戦い バドミントンの年間王者を決める大会でシダマツが頂点を目指した。準決勝ではパリ五輪の金メダリストである中国ペアをストレートで下し、ファイナルに駒を進めた。第1ゲームから接戦となり一時は1点差に迫るほど手に汗握る激闘を繰り広げたが、僅差の戦いを惜しくも落とし、結果的にストレート負けを喫した。 年間王者は逃したが、それでも今夏はパリ五輪で銅メダルを獲得するなど大活躍の1年を過ごした。五輪後は志田の愛らしい笑顔とキュートな仕草が人気に火がつき、テレビや雑誌など多方面に渡り取材が殺到。”シダマツブーム”を巻き起こした。 今大会は年間のツアー成績上位8組だけが出場できる、まさに一線級のペアだけが揃う頂上決戦。そのなかを勝ち抜き、最終的に表彰台を確保できたことは世界にシダマツの実力をあらためてアピールした。 試合後、志田は自身のインスタグラムを更新し、松山とともに笑顔で銀の盾を手に持つ写真6枚を添えた。文面にはまず、「たくさんの応援、ありがとうございました」とファンに感謝。続けて、「今年最後の国際大会 不安や焦り、難しさを感じることもありましたが今できる準備を精一杯して今できるプレーを全て出し切った結果です」と報告した。過去にない激動の1年を思い出しながら、「ひとつひとつ噛み締めながら戦いました。悔いはないです! 何よりも本当に幸せで、楽しかったです」と明かした。 文末には「どんな時も明るく、強く、自分らしく。最後まで貫き、走り抜けたこの一年に後悔はありません。次は全日本総合、最後の力を振り絞って頑張ります!」と、年内最後の大一番へ気持ちを切り替えた。 志田の決意には、バドミントン界の大先輩も労いの言葉を送っている。元バドミントン日本代表で、引退後は日本テレビ系「news every.」のメインキャスターを約14年半も務めるなど、精力的に活動している陣内貴美子さんが後輩の投稿に反応。「女子ダブルス どちらも引かない凄いラリーの応酬 素晴らしい決勝でした」とストーリーズに感想をアップし、シダマツの熱戦に感激したようだ。 さらに志田のインスタのコメント欄にも顔を出し、「1年を締めくくる素晴らしい決勝でした」と賛辞を送り、「今年あと一つ、全日本総合まで少しでも疲労回復してコートに立てますように」と、温かいメッセージを後輩に寄せている。 構成●THE DIGEST編集部