青学大大会新V 駒大復路新 区間新4つ シードラインは過去最高を3分28秒更新 歴史的ハイスピード駅伝に/箱根駅伝
◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km) 箱根駅伝の復路が行われ、青学大が10時間41分19秒の大会新で2年連続8度目の総合優勝を果たした。 箱根駅伝 各区間歴代10傑をチェック! 2日の往路、3日の復路とも天候にも恵まれ、序盤から好記録が相次ぐレースとなった。 1区では中大の吉居駿恭(3年)がスタート直後から飛び出し、独走のなか1時間1分07秒で走破。兄の大和(現・トヨタ自動車)の持つ区間記録(1時間0分40秒にも迫る区間歴代3位のタイムで口火を切る。 2区では有力校チームの選手が競り合いを展開するなかでハイペースに。東京国際大のリチャード・エティーリ(2年)が1時間5分31秒で走ったのを筆頭に創価大の吉田響(4年)、青学大の黒田朝日(3年)が従来の区間記録(1時間5分49秒)を更新。区間4位の駒大・篠原倖太朗(4年)も歴代9位の1時間6分14秒で続いたほか、区間最下位の選手でも史上初めて1時間8分台で走り切るなど、各校のレベルアップが示された。 3区は中大の本間颯(2年)と創価大・スティーブン・ムチーニ(2年)がともに1時間0分台で歴代4位、5位。4区では青学大・太田蒼生(4年)が歴代2位の1時間0分24秒。國學院大・青木瑠郁(3年)も1時間1分09秒と続き、16位でタスキを受けた東洋大・岸本遼太郎(3年)は1時間1分15秒で7人抜きを達成している。 山上りの5区では青学大・若林宏樹(4年)が1時間9分11秒と区間記録(1時間9分14秒)を3秒塗り替え、旧コースの今井正人の記録も1秒上回った。 復路も6区から青学大・野村昭夢(4年)が前人未踏の56分台に突入する56分47秒と驚異的な区間記録を樹立。区間2位の駒大・伊藤蒼唯(4年)も歴代5位の57分38秒と力走を見せた。 7区では10ヵ月ぶりのレースとなった駒大・佐藤圭汰(3年)が実力を発揮し、1時間0分43秒と従来の区間記録を1分近く更新した。さらに10区でVロードをひた走った青学大・小河原陽琉(1年)が1時間8分27秒と区間歴代2位と快走している。 総合では青学大が大会記録6秒更新したのをはじめ、2位の駒大は大学記録(10時間47分11秒)を3分以上も上回る10時間44分07秒と大学別歴代2位で走破。3位・國學院大、4位・早大、7位・創価大、12位・日体大、13位・立教大、14位・中央学大、17位・専大が大学記録を塗り替えている。 シードラインの10位の記録は10時間54分58秒と、これまでの最速タイムである10時間58分26秒から3分28秒も引き上がった。 また、復路総合では駒大が史上初の5時間20分台となる5時間20分50秒をマーク。青学大も5時間21分18秒とこれまでの復路記録(5時間21分36秒)を更新した。
月陸編集部