“女性がキラキラ輝ける場を作りたい” 女性育成イベントに取り組むフリー准看護師の挑戦《長崎》
NIB長崎国際テレビ
フリーランスの准看護師として働く傍ら、思いを語り合うサークルを立ち上げた女性を取材しました。 長崎で女性が輝ける挑戦を。家族の死を乗り越え活動しています。
◆シングルマザーのかけがえのないひと時
(准看護師) 「腰や足の痛みはどうですか」 (患者) 「全体的に痛みはある」 声を掛けながら丁寧に処置をする 荒木 愛梨さん 37歳。 准看護師として日々、患者の命と向き合っています。
(荒木 愛梨さん) 「些細な変化とか異常などを見逃さないようにということと、患者と信頼関係を築くことを一番に考えています」 そして…
(荒木 愛梨さん) 「疲れた?」 3人の子どもを育てるシングルマザー。 (荒木 愛梨さん) 「ママのことどのくらい好き」 (次女) 「いっぱい」 家族で過ごす何気ない日常が、かけがえのないひと時です。 (荒木 愛梨さん) 「とても充実している 毎日。人生悔いがないというくらい、充実している」
荒木さんは長崎市出身。 高校を卒業後、19歳で結婚し、元夫との間に長男の獅音さん、長女の梨音さんをもうけました。 幸せな日々を過ごしていましたが23歳の時、人生の転機となる出来事が…。
◆妹の死を乗り越え芽生えた思い
(荒木 愛梨さん) 「ここに妹の遺影が飾ってある。いつもここから見守ってくれています」 最愛の妹・優梨亜さんの死。 希少疾患の「慢性活動性EBウイルス感染症」にかかり、診断からわずか3か月後、多臓器不全で亡くなりました。 15歳でした。
今でも思い出すと涙がこみ上げてきます。 (荒木 愛梨さん) 「もう意識消失で、呼吸ができない状態から始まった。妹の携帯を見返したら “身体がだるい” とか “きつい” とか、そういう言葉が母に送られていた」 深い悲しみに暮れる中、荒木さんの心の中に芽生えた、ある思い。
(荒木 愛梨さん) 「健康で普通に過ごすのが当たり前と思っていたんですけど、いつどうなるかわからないと初めてその時わかって。 その時その時を一生懸命、全力で楽しもうと。私が誰かに勇気とか希望とか、元気を与えられたらいいと思いました」