“球界のレジェンド”古田敦也さん参加のビジネスが注目 肖像権で企業と若手を支援【WBS】
「球界のレジェンド」古田敦也さんが参加しているビジネスがいま注目を集めています。古田さんなどのレジェンドアスリートの写真を比較的、低価格で企業が自由に使えるサービスなのですが、これが若手のアスリートの支援にもつながっているといいます。一体どんな仕組みのビジネスなのでしょうか? 11月7日、都内で開かれたのは若手アスリートによるプレゼンテーション大会「AthTAG GENKIDAMA AWARD 2024」。世界に挑戦する8人の若いアスリートが今後の活動内容などをアピールしました。 審査するのは野球の古田敦也さん、バドミントンの潮田玲子さんなど4人のレジェンドアスリートです。 大賞を受賞したのは陸上競技の走り幅跳びで昨年日本ランキング1位だった吉田弘道選手。吉田選手は活動応援費として200万円を獲得しましたが、この賞金は審査員を務める4人のレジェンドアスリートが参加するビジネスによって集められたものです。 「レジェンドアスリートの肖像を企業に使ってもらい、売り上げを未来あるアスリートの活動費にしていく」(「アスリーボ」の金沢景敏社長)
レジェンドアスリートたちと「アスリーボ」という企業が手を組んだサービス「アスタッグ」。企業は月額50万円を支払うことで、レジェンドアスリートの写真を広告宣伝に自由に使うことができます。その収益の10%を賞金として、若手アスリートを支援しているのです。 プロ野球で活躍した古田さんは、なぜ、このビジネスに加わったのでしょうか? 「日本で一生懸命やっている若手の選手たちは『メダルを取れ』『取ってくれ』とか皆さんの期待に応えて一生懸命頑張ってきているが、給料に反映しないとか働き口がない、サポートしてくれる企業が少ないとか、いろいろな問題を抱えている。お金が回らない、回っていない選手たちがうまくいけばいいのかなと感じて参加させてもらった。例えば今の大谷くんは世界中の大企業から1年間肖像を使用する場合は10億円単位。中小企業でも肖像を使用するスキームを考え出したのが今回の形。僕の肖像も使って結構なので、地方や中小企業で顔を出している」(古田さん) 古田さんも資産運用サービスを行っている企業や、衣料品メーカーなどに写真が使われています。 このサービスを展開しているアスリーボの金沢社長は企業にも大きなメリットがあるといいます。 「個別契約ではアスリートと調整し、出演料肖像で1000万円、2000万円はかかる。アスタッグでは月50万円以上はかからない」(金沢社長)