「イマーシブ・フォート東京」世界初!体験型テーマパークの舞台裏
日本最大級として知られるイルミネーションも、ハロウィーン仕様で開催。二刀流で、幅広い客層にアピールした。 イベント終了後、早速データの分析を行うと、29歳以下の利用者が倍近くに増え、収益面でも成果が。口コミの影響か、後半は目標を大きく超えていた。
「ハウステンボス」で働く従業員の多くは地元出身で、ブランディングを統括する野中久美子さんもその一人。経営破綻した直後の2004年に入社し、20年目を迎える。 野中さんは、マーケティング部門の責任者として「刀」から送り込まれた木村泰宏さんに呼ばれ、ある指摘を受けた。 「すごく気になるのは、パッと見た時に、やってはいけないことの看板がいっぱい出てくる。今からワクワクしに行くのにどんどん日常に戻されてしまう」。 園内をよく見ると、目につくのがアトラクションやイベントの告知看板。たしかに、せっかくの本物感が台無しだ。 「刀」はイメージ調査を行い、消費者だけでなく、社員にも聞き取りをして数値化。「美しさに感動する体験があふれる」の項目では、消費者の評価と社員の認識に大きな開きがあった。さらに、消費者からも社員からも最も評価されていなかったのが、「体験したいものが充実している」という項目。これを覆すため、“秘密兵器”となる新たなアトラクションの開発が始まった。 「刀」が仕掛ける「ハウステンボス」の新しいブランドイメージは、「憧れの異世界」。秘密兵器は、沈没した潜水艇を救出しに行くアドベンチャーだというが、果たして、その実力とは――。 ※「ガイアの夜明け」より
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