「私が妻を殺すわけがない」元長野県議の丸山大輔被告が約25分“潔白”訴える 検察側「身勝手な動機で計画的犯行」懲役20年求刑 弁護側「直接的な証拠ない」無罪を主張
判決のポイントは「現場の状況」
裁判の争点は被告の「犯人性」、つまり「被告が犯人であるかどうか」。 犯行を裏付ける直接的な証拠がなく、被告自身も全面否認する中、裁判で出た状況証拠や、証人・被告人の発言などから判断しなければならない。結審したが、裁判員は難しい判断を迫られそうだ。 刑事訴訟法に詳しい信州大学経法学部の丸橋昌太郎教授は、「犯行現場に行ったかどうか、動機というのはあくまで可能性を裏付ける証拠にすぎません。そのこと自体で犯人性を認定できるわけではないので、極めて重要になってくるのは、犯人が被告人でなければ説明できない点。顔見知りの犯行じゃなきゃできなかった点、あるいは金庫の位置が分かっていた点、そういったところをどう評価されるのか、これがポイントになるのは間違いありません。この点を裁判員がどう判断されるか、それに尽きると思います」と指摘し、「現場の状況」についての判断が判決のポイントになるとみている。 今後、裁判官と裁判員は非公開の評議で、判決の内容を検討します。判決の言い渡しは、12月23日の予定。 (長野放送)
長野放送
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