被害者家族 の“嘆き!” 【猪苗代湖 ボート事故】 8歳の瑛大君が、プレジャーボートに轢き殺されてから3年半。「禁錮2年」の実刑判決を受けて、収監されたのは「わずか半日」だけ! 司法は 誰のため?
「あのボートが犯人です」と言ったのに、佐藤被告は拘束もされずに、その日に 家に帰っている
本誌は、被害者である豊田夫妻と 被害者の担当弁護士から 直接話を聞いているが、この事件については、本当に疑問点ばかりである。 第一は、事故当日のこと。 父親である豊田氏は、ウェイクボードを引っ張るために 水上バイクで 沖に浮いていた。 その ほんの数十メートルほど離れた場所で、愛する我が子(瑛大君)と 妻が轢かれ、猛スピードで走り去る 佐藤被告のボートを見ていたのだ。 すぐにマリーナに戻った豊田氏は、妻を救急ヘリに乗せ、自分と長男を迎えに来た救急車を待つ間に、駆け付けた警察官に「あのボートが 犯人です」と、自分が目撃したボートを指差して告げた。 家族を轢いたプレジャーボートが、マリーナのすぐ近くの沖で停泊していたのが見えたからだ。 そして、一緒にいた長男とともに救急車に乗り込んだという。 当然、瑛大君の父親は、自分が目撃したボートの操縦者が、警察によって拘束されるだろうと思っていた。 そして、犯人として 徹底的な 取り調べを 受けていると 思っていた。 陸上の場合、車の轢き逃げを目撃し、「あの車が犯人」と言ったら、そのドライバーが拘束されるのは当然のことだ。 ところが現実は、佐藤被告が「知らない」と言ったことで、事情を聴かれただけで、その日のうちに現場から帰されていたのだ。 僕は、自分の家族が殺されて「“アイツが犯人”と言ったのに、佐藤被告が“知らない”と言うので 帰した」 と 言われて…愕然としたんです。 そう話す 豊田氏の表情は 見ていられなかった。
「判決」が 延びることで、“誰”が得をするのか?
第一審の判決後、佐藤被告側は「無罪を主張」して控訴している。 被告側のみが控訴しているので、第二審では福島地裁が下した「禁錮2年」より 重い判決は 出ない。執行猶予が付いたり 無罪になることはあっても、それ以上の 罪に問われることはない。 現在、豊田氏を悩ませているが、「第二審」が始まらないこと。 一般的な例では、控訴審判決(第二審の判決)が出るのは、一審判決の“半年”前後だ。しかし、この事件では、1年近く 経っても、二審が 始まる気配もないという。 被害者側の担当弁護士曰く「これほどまでに 裁判が長引くというのは、裁判官が 慎重に 、丁寧に 加害者側の主張を検討している という以外に 考えられない」と言う。 「一般的に“裁判が長引く”ことは、佐藤被告にとっても “宙ぶらりんの状況”が 続くことになります。そのため、通常なら不利益を被ることになる とされていますが、それは裁判所から定められた“細かな制約”を守る被告に当てはまる話です。 今回の佐藤被告のように、豪遊している様子を SNSに自ら投稿するような人には、何の制約にもなっていないと思われます」。
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