被害者家族 の“嘆き!” 【猪苗代湖 ボート事故】 8歳の瑛大君が、プレジャーボートに轢き殺されてから3年半。「禁錮2年」の実刑判決を受けて、収監されたのは「わずか半日」だけ! 司法は 誰のため?
“世の中の常識”に寄り添った司法制度を強く求める
つい先日も 酒を飲んで交通事故を起こし、子供を轢き殺した加害者が、事故後にコンビニに行き、アルコール臭を消すための 買い物をしていた事実があったのに、裁判の判決には“その行為に対する罰則規定”が なかった。 あまりの理不尽さに、被害者の母親が マスコミを通じて世間に訴えた ことで 分かったことだ。 「こんな判決で良いのか」と、世論が騒いだことで、ようやく問題視されたのだ。 陸上の場合も、数年前までは「業務上過失致死傷罪(5年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金)」が 最高刑だった。 それが、世論に押され、「危険運転致傷罪(最高20年)」が 新しく制定された。 危険運転致死傷罪に該当しない場合についても、平成19年の改正により「自動車運転過失致死傷罪」が新設され、業務上過失致死傷罪(最高5年)より重い「7年以下の懲役」などの刑罰が科されることになった。 陸上の法律では「最高20年の実刑」ですら、「もっと 厳罰に 処するべきだ」という 世論の流れに なっているのに、水の上ではいまだに「最高で5年」だ。 今回の「猪苗代湖 ボート事故」の場合、検察側の求刑が「禁錮3年6カ月」だった。 被告が控訴したことにより、「禁錮2年」の実刑判決ですら確定していない。
凶悪事件を忘れてはならない。この事故を「風化させない」ことが、今後の抑止力になる
目の前で愛する我が子が殺され、3年半が経過した。 第一審で実刑判決が下されてから約1年。第二審では、「一審判決が通るか」「罪が軽減されるか」「無罪になるのか」を問う裁判が行われることになっている。被害者家族は、それを見ることしか出来ない。 いまだに始まらない控訴審と、決まらない判決。被害者家族の心情はどこにも落ち着くところがない。その苦しみは、筆舌に尽くしがたいものとなっている。 時間が過ぎて行き、世の中の人々の“事故に対する関心”が 薄まれば、より刑が軽くなっても 誰も 問題視しない。 今回の事件は、自分自身にも起こりうる事故である。我々ができることは、この「猪苗代湖ボート事故」を風化させないこと。 そして、裁判結果を注意深く見守ることである。
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