10年前に一目ぼれしたディーゼルコンパクトを今さら愛車にしてみたら、ただ懐かしいだけじゃなかった【旧車系新企画「ちょいふるジョイフル」はじめます② スタッフブログ特別編】
燃料費高騰の今、初めてのディーゼルに挑戦するチャンス到来?
購入したのは2015年式デミオ XDの2WD AT車です。ボディカラーはダイナミックブルーマイカ。初期型のみに設定されていた、鮮やかなブルーとディーゼル搭載車の証しである赤いグリルアクセントとの組み合わせ、なかなかにお気に入りのポイントです。 同クラスのハイブリッドカーなどと比較検討しましたが、推しのポイントは「今さら乗りたい」好奇心。家族(主に妻)的にはサイズ感と、燃料費の安さが最終的な決め手になりました。走行距離は約7万kmで、年式なりの走行距離ではあります。 久しぶりに乗り込んだデミオは、記憶よりもわかりやすくスポーティな印象でした。アクセルペダルの踏み込み具合までこだわって調えられたというドライビングポジションをはじめ、きわめて自然に身体になじむ感じ。人馬一体の極意、確かに生きてます。 インターフェイス系のデザイン性も、古臭さはまったくなし。現役なのですから当たり前ですが。もっとも、最新のマツダ2はフェイシア類の質感が格段に高まっています。乗り比べればはっきりわかってしまうところなので、そのあたりにこだわりがあるなら、新車もしくは年式の新しいマツダ2を検討しましょう。 ドライブフィールは、乗りやすさが推しのポイント。小排気量ながら低速から豊かなトルクのおかげで、むやみにアクセルを踏み込まなくてもしっかり交通の流れに乗ることができます。落ち着き感と機敏さがいい塩梅でバランスしているハンドリングも、安心感につながります。乗り心地は総じて、最新モデルと比べるとややラフな印象ですが、現代のレベルで考えてもクラス平均として十分なしっかり感の方が、好ましく思えます。 それよりもネガティブポイント筆頭は、やはりディーゼルのノイズでしょうか。経年ゆえでしょうが内装材と共鳴するポイントもあり、ガソリンエンジンとは少し違った質の「音」は、好みが分かれるところかもしれません。 またこの世代のマツダ車に関して言えば、「マツコネ」にじゃっかんの不安感を覚える人もいるかもしれません。我が家ではナビゲーションアプリは家族の好みで利用せず、スマホ経由でGOOGLEさんに頼っています。有料のバージョンアップをすれば、いろいろとエンタメ系の進化も楽しめるようです。お試しあれ。 我が家のデミオ君の走行距離は着実に8万5000kmを越えましたが、今のところ不具合はなし。ただしこの世代のスカイアクティブディーゼルのお約束として、そろそろ「カーボンクリーニングサービス」は考えておいた方がよさそうです。作業内容にもよりますが、ディーラー系(関西マツダ)の作業工賃は6万7800円~でした。 それにしても乗りやすさといい平均値でリッター20kmを下回ることはない燃費といい、そもそもの軽油の安さといい、ディーゼルは一度なじむとなかなか離れられません。もしかしてこれもまた「沼る」の一種?感性的にも実用的にもかなり幸せになれること、請け合います。 さて、今回はかねてからお気に入りだったクルマのリベンジライフをご紹介しましたが、次回【「ちょいふるジョイフル」はじめます③】は自虐的に、かなり嫌いだったクルマへの懺悔ライフを告白させていただこうと思います。
Webモーターマガジン編集部