ロッテ・佐々木朗希のメジャー挑戦「本命ドジャースも対抗はメッツとフィリーズ」と米大手メディア 移籍へ重要視される要素も報じる
ロッテは8日(日本時間9日)、佐々木朗希投手(23)がポスティング(入札)制度を用いて今オフにメジャー挑戦するための手続きを開始したと発表した。 米大手スポーツメディアのジ・アスレチックは、ドジャースが「超が付く」本命とみられているのは周知の事実だが、「他にも佐々木獲得の準備を進めてきたチームはいくつかある」とし、対抗馬にメッツとフィリーズを挙げた。 「複数の関係者は『メッツは良い位置につけていると思われている』と語った。それを裏打ちしているのは日本投手の千賀滉大と契約したことだけでなく、千賀が大リーグへ適応するためにチームがやってきたことへ、業界から高い評価が下されていることだ。しかも、メッツは昨オフに山本由伸の獲得レースに参戦した際も結局ドジャースにかっさらわれはしたが、猛プッシュしたことによって好印象を与えた」 メッツは当時、山本にドジャースと同条件の12年総額3億2500万ドル(約497億円)を提示したと伝えられている。また、スターンズ編成部長は今年9月に来日して佐々木の投球を生で見たと公表し、獲得への姿勢をアピールした。 フィリーズに関しても、同サイトは「昨オフに山本由伸の獲得レースに参戦し、アグレッシブさを強調。太平洋圏の戦力補強に積極的な姿勢を見せた」と、こちらもアピールに成功していると指摘した。 それ以外にも、レッドソックス、ヤンキース、カブス、パドレスがアジア圏でスカウティング活動を大々的に実施し、これまでに選手獲得を実現させてきたと指摘。特にパドレスに所属するダルビッシュ有に関しては、多くの日本人若手投手と同様に佐々木が心酔しているとした。 その上で、同サイトは「もちろん、本命のドジャース行きは理にかなっている。大谷翔平と山本由伸がいるし、気候もいい。より日本にも近い。育成システムは世界レベルだし、ワールドシリーズ優勝を果たしたばかりだ。しかも、佐々木の高校時代から獲得を視野に入れていたし、今年10月はフリードマン編成本部長とカー選手人事副部長が日本に行き、佐々木の登板を視察した」と伝えた。 また、佐々木がメジャー移籍において重視する要素としては、「チームの信頼性、ライフスタイル、快適さ、そして複数の関係者によれば『チームの育成実績』だ」と報じ、「その中でも、特に信頼性と育成に重きを置くと考える方が納得がいく。となれば、投手に関するデータ収集で最新技術を誇るスモールマーケットのチームでもチャンスはある」とした。
中日スポーツ