首位バルセロナに勝ち点2差まで迫ったアトレティコ…シメオネ「私たちが競う相手は私たち自身だ。謙虚に、かつてないほど1試合ずつ進んでいく」
11月30日のラ・リーガ第15節、アトレティコ・マドリーは敵地ホセ・ソリージャでのバジャドリー戦で5-0の大勝を収めた。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、チームの好調ぶりにも謙虚に進んでいく必要を説いている。 アトレティコはラ・リーガ最下位に沈むバジャドリーを圧倒。26分にDFクレメン・ラングレ、35分にFWフリアン・アルバレス、37分にMFロドリゴ・デ・ポール、52分にFWアントワーヌ・グリーズマン、92分にFWアレクサンデル・スルロットと、大量5得点を決めた。 今夏J・アルバレス、スルロット、DFロビン・ル・ノルマン、MFコナー・ギャラガーら大型補強を実現しながらも、シーズン序盤は低調だったアトレティコだが、ここ最近の勢いは凄まじい。バジャドリー戦の勝利で公式戦7連勝、ラ・リーガ4連勝を果たし、同リーグでは2試合未消化のレアル・マドリーを抜いて暫定で2位に浮上し、首位バルセロナとの勝ち点差を2に縮めている。 シメオネ監督は好調の理由として、新戦力がチームに適応し始めたことを挙げた。 「理由は、時間、だ。すべての選手が時間を必要としている。高クラスの選手たちはただ待たなければいけない」 「フリアンは右肩上がりに調子を上げている。アトレティコがどうプレーするのかを、自分で解釈するようになったからだ。彼はアトレティコとプレー方法が異なるアルゼンチン、さらにプレー方法が完全に異っているるシティからやって来た。しかし、今ではもうアトレティコがどうプレーするかを理解している。彼の選手としての特徴は、このチームにしっかりはまっているよ」 シメオネ監督はまた、アトレティコが好調を維持するために必要なものとして、謙虚さを挙げている。 「謙虚さだ。謙虚さを保たなければならない。そして、もっともっと求めていく高潔さもね。この試合の後半、選手交代をした後にはもう少しできたはずだった。しかし、私はこのチームが行っていることを歓迎している」 「謙虚さがあれば、私たちにはできるんだ」 バルセロナとの勝ち点2差は、意識していないようだ。 「私が記憶に留めるのは、グリーズマンが決めたゴールに観客が喝采を送ったことだ。ああいった美しい瞬間は、久しく目にしていなかった」 「競争に関して、私たちが競っている相手は私たち自身にほかならない。簡単ではないよ。レアル・マドリー、バルセロナに加えて、調子が良いビジャレアル、アトレティックもいるのだから」 「ラ・リーガは難しい。だからこそ、かつてないほど“パルティード・ア・パルティード(1試合1試合)”進んでいかなければならない」