【Q&A】新型コロナ「第4波」の特徴は?
Q:「第4波」の特徴は?
東京では、1月8日に始まった緊急事態宣言が3月21日をもって解除されました。しかし、20年4月の緊急事態宣言と比べ、人流は減らず、新規感染者数は徐々に増加に転じ始めました。4月に入り、先に緊急事態宣言が解除された大阪・兵庫で感染が拡大したことについて小池百合子知事は「東京がいつ同様の事態になってもおかしくない」と語りました。 第4波の、大きな特徴は「変異ウイルス」の拡大です。変異ウイルスは従来のウイルスに比べて感染力が高いことだとされています。大阪・兵庫などでは、感染者の高い割合が変異ウイルスだということもあり、小池知事は「都外から都内に来ないで」「変異株によって感染が拡大している大都市圏との往来を控えるようお願いする」と呼び掛け、危機感を露わにしました。
Q:高齢者のワクチン接種までが正念場?
小池都知事は、ワクチンや治療薬なくしてコロナ対策を進めることを「武器を持たずに戦う」と表現します。医療従事者や高齢者へのワクチン接種はすでに始まっています。尾身会長も「高齢者へのワクチン接種というのは1つ重要なエポックだと思う」(4月1日)と指摘します。 尾身会長は「予定通りいけば(全高齢者にワクチンが行き渡るのが)6月くらいとする」「6月までが正念場だと思う」と主張。「高齢者にワクチンが届くまでに大きなリバウンド(感染再拡大)を避けることが現時点では最優先課題だ。リバウンドがあると医療がひっ迫する。医療がひっ迫すると、ワクチン接種にも影響が出てくる。いま踏ん張りどころにきていると思う」と述べました。