兵庫県知事「告発文」問題で記者会見<一問一答>…パワハラ疑惑など改めて否定
斎藤知事らに対する「告発文」を巡る一連の問題で、20日に記者会見を開き、パワハラ疑惑など文書で指摘された7項目を改めて否定した斎藤知事。「県民から『知事自身の言葉で伝えてほしい』との声が強く、全体の場で説明しようと判断した」と、説明の場を設けた理由を説明し、「百条委員会が設置され、県民に心配をおかけして申し訳ない」と陳謝した。
記者会見での主な一問一答は次の通り。
――これまで個別案件は説明できないとしていたが、なぜ今、説明するのか。 「内部調査や公益通報があり、いろいろと考える中で個別のことは差し控えるという判断をした。それが良かったのかどうか。振り返って、反省すべきところは反省する。このタイミングできちっと全体を説明することが必要だと考えた」 ――贈答品の疑惑について、ゴルフのアイアンセットを受け取った事実はないのか。 「私が個人的にもらった事実はない」
――選挙の投票依頼、事前運動については。 「知事選に関して、私から職員に投票依頼をしたことはない」 ――政治資金パーティーのパーティー券を大量購入させたとの疑惑は。 「パーティーを開いたことは事実。片山(安孝)副知事に対応を一任していた。少なくとも経済団体に圧力をかけて、大量購入するように指示したことはない」
――昨年11月のプロ野球の優勝パレードで、部下を叱責したことはあったのか。 「協賛金を頑張らなければいけない、PRしないといけないと、指示はあったと思うが、強い圧力をかけたことはない」 ――指摘されている疑惑は、パワハラなどにはあたらないという認識か。 「ハラスメントかどうかは第三者から評価されるもの。厳しく指導したことはあるが、業務上必要な指導。ハラスメントという認識はない」
――今回の問題は、なぜ起きたと思うか。 「今の時点では明確に言えないところもある。全身全霊で仕事をしてきた中で、職員への感謝やコミュニケーションが不足していたこともあるのかなと。県庁は知事だけで仕事をしているところではない。一緒にやっていくという思いを抱いて、自ら変えていくことが大事かなと思う」 ――今の時点で政治的な責任は。 「3年前に大きな負託を受けた。しっかり仕事をしていくのが責務」 ――来年夏の知事選に出馬するのか。 「まずは、日々の政策課題を一日一日、仕事をしていくことが大事な責任だと思う。今はそこに専念するということ」