WEC第7戦開幕、世界に名だたる9メーカーが富士に集結、チャンピオン争いはクライマックスへ【富士6時間 プレビュー】
決戦の舞台はトヨタのホームコース、富士スピードウェイ
2024年9月13日~9月15日、WEC(世界耐久選手権)第7戦「富士6時間」が富士スピードウェイで行われる。全8戦で争われる2024年WECシリーズもこのレースを含めて残すところ2戦、世界に名だたる9メーカーによるタイトル争いもいよいよ大詰めを迎える。第7戦の舞台はトヨタのホームコースである富士スピードウェイ。トヨタは必勝を期して、フェラーリ、ポルシェ、プジョー、BMW、キャデラック、ランボルギーニ、アルピーヌを迎え撃つ。 【写真はこちら】昨年のWEC富士6時間では、ポールポジションからスタートしたトヨタ7号車が逃げる6号車ポルシェをレース後半に逆転して優勝。2位にもトヨタ8号車が入り、トヨタは地元で1-2フィニッシュを達成した。(全5枚)
世界に名だたる9メーカーが開発したハイパーカーによる戦WECの戦いは、ここまでポルシェ2勝、トヨタ2勝、フェラーリ2勝と3強の戦いとなっているが、前戦ローンスター・ル・マンでフェラーリのサテライトチーム「83号車AFコルセ フェラーリ」が優勝、2位に7号車トヨタが入り、シリーズをリードしてきたポルシェが敗れたことで、チャンピオン争いはさらに混沌としたものになってきた。 6シーズン連続でのチャンピオン獲得を目指すトヨタは、前戦で7号車が2位フィニッシュを果たしたことにより、マニュファクチャラーズ選手権でついにポルシェを逆転して首位に立ったが、ポルシェとの差はわずか11ポイントしかなく、さらに3位フェラーリがトヨタと19ポイント差に迫っており、残り2戦、タイトル争いはまだまだ予断を許さない状況となっている。 一方ドライバーズ部門では、首位の6号車ポルシェを、7号車トヨタと50号車フェラーリが12ポイント差で追う展開。このところ6号車ポルシェと7号車トヨタの差は縮まっており、昨年の富士6時間の覇者であるトヨタにとっては大きなチャンスがやってきた。 こうした中で迎えるWEC第7戦富士6時間の舞台は、トヨタのホームコースである富士スピードウェイ。2012年に世界トップレベルの耐久レースに復帰して以来、トヨタはこれまでに10回行われてきた富士でのWECのうち9勝を飾っており、2016年からは負け無しの6連勝と得意とするサーキットでもある。 1周4.563kmの富士スピードウェイは1.5kmにわたる長いメインストレートとタイトな最終セクションを持つことで世界的にもよく知られているが、世界の強豪がこのコースをどう攻略するかがひとつのポイントとなる。