ローソンストア100、2025年のおせちは4つの価格帯で“価値ある価格”を追求
ローソンストア100は、「ローソンストア100オリジナルおせち」を12月25日に発売する。 【画像】商品開発本部 本部長の近藤正巳氏 同社では、2012年からバラエティに富んだラインアップの中から自由に組み合わせたおせちを作れる「100円おせち」を展開してきたが、原材料の高騰の影響などもあり昨年度は「100円・150円おせち」シリーズとして販売していた。 商品開発本部 本部長の近藤正巳氏は昨年度の施策を振り返り、「ちょっと(内容量を)少なくして100円で出したら、お客さまの満足度を落としてしまった」と語る。 こうした反省から、“自由に選べること”や“ちょうどいいサイズ”といった100円おせちの特徴を維持しつつ、改めて“価値ある価格”という観点で満足度を充実させるコンセプトを設定。価格面での制約に囚われず、これまで出せなかった高級食材も含め、200円や300円といった価格帯の商品を用意することで、新たな価値を提供することを目指すことにしたという。 ラインアップとしては、100円、150円、200円、300円(いずれも税別、以下同)の4つの価格帯で合計40種類の商品を用意している。 商品開発本部 デイリーユニット マーチャンダイザーの三瓶邦秋氏によれば、同社としてこれまで商品化できなかった念願の商品となるのは、「海老の旨煮」(2尾、300円)だ。おせちの見栄えを左右する海老だが、一括大量輸入で高品質なものを調達できるルートを開拓するとともに、価格面での制約がなくなったことで晴れて商品化。味付けについても、有名料理店のレシピをベースにしているという。 このほか、高価格帯(といっても200~300円だが)の商品としては、「酢だこ」(80g、300円)、「ふかひれ煮こごり」(48g、200円)、「豚角煮」(3枚、200円)、「味付け数の子」(22g、200円)、「田作り」(40g、200円)をラインアップする。 また、利用者の声に耳を傾けて「酢れんこん」(40g、150円)を定番商品のラインアップに追加。「伊達巻」(85g、150円)、「ふぐ蒲鉾」(80g、150円)といった商品も同氏が価格に見合う価値を提供できる自信作とのことだ。 11月28日に開催された発表会において、近藤氏は、おせちのトレンドとして、作るより買うものになり、購入派が定着しており、手作りのものと購入したものを組み合わせる使い方も増えてきていると紹介。今に始まったことではないが、30代以下の若い世代の関心が薄く、3人に1人がおせちを食べないとする調査もある。 同氏は「日本の良い伝統を守りつつも、次世代へ繋がるおせちにしていきたい」として、これまで100円おせちでターゲットにしてきた単身世帯やシニア世代に加え、おせちに馴染みがない若年層を新たなターゲットに定め、身近で自由なおせちを提案していくという方向性を示した。 そんな自由さをアピールするため、今回の発表会では、料理研究家の小林睦美氏が考案した盛り付けパターンが紹介された。 40品すべてを使用した「王道おせち五段重 全種盛」(5750円)や、1~2人用(7種類、1000円)、~4人用(13種類、2000円)、大人数用(19種類、3000円)といった今回のおせち商品を組み合わせた盛り付けに加え、和洋の垣根を越えた「ハイブリッドおせち」(21種類、3100円+その他、1746円)、スイーツも採り入れた「おせち宝箱」(12種類、1900円+その他、933円)といった“次世代おせち”が提案されている。 なお、販売チャネルについては、ローソンストア100の店頭では12月25日に発売となるが、au PAY マーケット ダイレクトストアでのオンライン販売も行なわれる。こちらは20品セットが5200円(税込、送料込)で販売され、申込が12月9日10時~23日、受取が28日~30日となる。ローソンアプリでは、20品セットの店頭受取の予約も受け付ける。こちらの価格は3218円で、申込が12月2日~16日、受取が28日~30日となる。 予約なしでお店に行けば購入できるローソンストア100のおせちの特徴だが、人気商品については争奪戦も予想される。近藤氏によると、店舗への納品は25日と28日に予定されており、チャンスは2回あるとのこと。ただし、数量限定で販売総数が限られる商品については2回目の納品を行なえない可能性もあるため、お目当ての商品がある場合は25日の朝が勝負となるだろう。
グルメ Watch,編集部:湯野康隆