「夫を育てるなんてムリだと早々に悟り」元TBSアナ・青木裕子 結婚11年で達した境地「完璧なパパなんていないからこそ」
ナインティナイン・矢部浩之さんの妻として、小学生の息子2人を育てる青木裕子さん。夫婦の考え方の違いを理解し、快適な役割分担にたどりつきました。「夫を育てない」と言いきる青木さんの、達観した境地を聞きます。(全3回中の1回) 【写真】「もうこんなに大きいの!?」成長いちじるしい青木さん・矢部さんの息子たち ほか(全12枚)
■初めての節分で「夫婦ですべきこと」がわかった ── 子育てにおいて、青木さんは親子での体験を大切に考えており、ご主人もキャンプ、稲刈り、昆虫観察など、季節行事やアウトドアに取り組んでいるそうです。ご主人も体験を楽しんでいるのですね。
青木さん:はい。でも、昆虫を例にあげると、夫(ナインティナイン・矢部浩之さん)は「ヘラクレスかっこええよなー」と言いますが、世話はすべて私がします。私も彼に対して、「昆虫を世話してほしい」とはいっさい思いません。アウトドアが好きなこともあり、テントの設営などは私が担当しています。夫はもともとテレビの人だからか、すべて準備が整った状態で「はい、お肉焼き始めてください!」って感じですね。もしかすると、ロケだと思っているのかな(笑)。
── 独特のスタイルですね。でも、青木さんがすべて準備するのは大変ではないですか? 青木さん:登山なら「今日は2時間登山して、ここで宿泊します」と私が準備をして、夫が参加する流れで10年間くらいやっているので。これが私たちの役割分担だととらえています。そうは言っても、子どもを育て始めたころ、まわりのお父さんたちが旅行の計画を立てたり、子どもにさせたいことを考えているなどと聞くと、「あなたは、自分で計画しないの?」「子どもにこれをやってほしいという気持ちはないの?」と、夫に聞いたことがありました。ただ、私が自分でリサーチして計画するのが好きなタイプなので、夫も自分と同じタイプだったら、ものすごく面倒くさく感じるはずです。
夫は夫なりに自分のできることを精一杯やってくれていて、私も決して我慢しているわけではありません。子どものためにと頑張っても、どこかでムリがきます。やりたくないことをやりたい気持ちにさせるってすごく難しいじゃないですか。自分ができて、楽しいと思えることをそれぞれしているほうがきっと効率がいいと思います。これはこの10年の積み重ねですね。 ── 夫婦の関係性の変化が見えてきたのはいつごろからでしょうか。