大谷翔平は「鬼の形相」で取材拒否だったが…「WS放送」フジテレビ全局員に“大谷ボーナス”支給の結末
「50-50」が「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10入りするなど、2024年もスポーツ界、そして日本中を大いに沸かせた大谷翔平選手(30)。 ■【画像】大谷のチームメイト・山本由伸、”世界的モデル”とのお忍びデートがSNS上に流出 大谷選手や山本由伸投手(26)が所属するロサンゼルス・ドジャースは10月30日(日本時間31日)、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ(WS)を4勝1敗で制して4年ぶり8回目の世界一に輝いた。 そんななか、制作会社関係者はこう話す。 「大谷選手が購入した新居をバラすような報道で大きな物議を醸したフジテレビも、ドジャースのWS制覇の“恩恵”を受けたんです」 フジテレビと日本テレビを巡っては24年5月、大谷選手がロサンゼルスに785万ドル(約12億円)で邸宅を購入したことを受け、空撮映像や自宅前からのレポート、近隣住人へのインタビューなどの映像を流すなど、新居が特定できるような報道を行なったことが問題視された。 一連の報道が大谷選手サイドの怒りを買い、フジテレビと日本テレビの取材パスが“凍結された”とも報じられた。 7月3日放送の『Live News イット!』(フジテレビ系)では、MCの青井実(43)が「大谷選手の新居について取材・報道しましたが、大谷選手とそのご家族、代理人をはじめとする関係者のみなさんにご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます」と謝罪。 同月5日の定例会見では同局の港浩一社長(72)が「大谷選手とそのご家族、関係者にご迷惑をおかけして、大変申し訳ない」とあらためて謝罪し、ドジャースの取材パスを凍結されたという報道については「パスを失った事実はなく、適切な取材を心がけながら現在も取材を続けている」と説明した。
■WS特需で“特別ボーナス”
そんなフジテレビは、今年のドジャース対ヤンキースのWS全試合を中継。しかし、それに対しても、《フジテレビって大谷翔平映せるの? 自宅暴露で怒られたんじゃなかった?》《大谷の自宅晒した放送局に放映権があるのが甚だ疑問》と疑問を呈する声が寄せられていた。 地上波のMLB中継は、NHKと民放が交互にWSかオールスターゲームの放映権を持っており、24年はNHKがオールスターを放送。WSの放送権は民放が持っていた。同権利は民放各局の持ち回りで、今回はフジテレビが保有したこともあり、同局で全試合放送することとなった。しかし、そこでもトラブルが……。 「フジテレビは日本時間の午前中に行なわれていたWSの生中継に加えて、夜に再度、試合のダイジェスト放送も行なったんです。しかし、それがプロ野球の日本シリーズと被ってしまった。他局が日本シリーズを生放送している裏で、フジがそうした放送をしたことを受け、日本野球機構(NPB)が同局の取材パスを没収するという事態になりました。 そして、多くの人に強いインパクトを与えたのは、WS制覇後の大谷選手の“取材拒否”姿ではないでしょうか。WS制覇後すぐ、フジテレビのスタッフが大谷選手にインタビューを求めたところ、大谷選手が鬼のような形相を浮かべて、インタビューに応じなかったのは大いに話題になりましたよね。 さまざまトラブルも生じましたが、日本中が大注目だったWSを放送できたことはフジテレビにとってはかなり大きいことだった。視聴率もかなり良かったようで、CMもしっかり入ったのではないでしょうか。そしてこれにより、フジテレビの全局員の冬のボーナスに、別途一律で8万円、“MLB放送手当”といった名のボーナスが支給されたんです。まさに“大谷ボーナス”ですよね」(前出の制作会社関係者) そんなフジテレビでは、中居正広(52)とアンタッチャブルがMCを務めた『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』の12月5日放送回でも「大谷選手特集」が組まれたが、 《フジテレビがめげずに大谷翔平コーナー作ってんのおもろい》 《珍プレー好プレー大賞もアレだけ醜態されしてコメントすら本人が嫌な顔して拒否すらしたのに大谷特集してるし…》 《フジテレビは大谷さんに嫌われてるはずなのに、懲りないね》 などの厳しい声がXには寄せられていた。 「大谷選手の怒りを買ってしまったフジテレビですが、巡り合わせもあってWSを放送することができ、結果的に局員のボーナスがプラスされた。社員の頑張りで臨時の収入があった際、それを社員にしっかりと還元するのはとても良い会社と言えるでしょう。ただ、世間は大谷選手を怒らせたフジテレビを冷ややかな目で見ているわけで……なんとも皮肉な感じもしますよね」(前同) マンガのヒーローを超えるスペシャルな活躍をする大谷選手。トラブったフジテレビにもその恩恵はあったようだが、来シーズンは、スーパースターとの関係を修復することができるのだろうか――。
ピンズバNEWS編集部