「武」のスポーツと小悪ボス。日本社会が失った「諫言」の厳しい奉公人精神
自衛隊や警察にも
レスリング協会やアメフト部やボクシング連盟に、そういった覚悟のある人物がいただろうか。 いや今の時代に、そういう精神を探そうとすること自体、無理な注文であるかもしれない。日本社会が、和を重んじるというのか、責任を取りたがらないというのか、事を荒立てる事を嫌って、状況に流されるようになっているのではないか。 今回はもちろん「小悪ボス」たち本人の人格に問題があるのだが、ここまでになった原因は、日本社会に、あえて主君に諫言するような、厳しい奉公人精神が失われたことにあるように思える。 「武」のスポーツに現れた問題は、日本の公的な「武」の組織である自衛隊や警察にも現れる可能性がある。だとすれば怖いことだ。