「オリジナルターバンは150個」個人マネージャー・山本由美子が明かした桂由美の生き方「口癖は『私はまだやることがある』」
桂由美さんの個人マネージャーを務めた山本由美子さん。トレードマークのターバン誕生秘話から、90歳を過ぎても変化を恐れず精力的に活動した桂さんの生き方を伺います。(全4回中の4回) 【写真】「圧巻!」桂由美さん所有のターバン150枚が並べた自宅の螺旋階段など(全12枚)
■ターバンと言えば、桂由美かミーシャか ── 桂由美さんのトレードマークともいえるのが、ファッショナブルな「ターバン」でした。 山本さん:あれは、ターバン風の“帽子”なんですよ。ですから、巻くのではなく、被るタイプですね。全部で150個ほど持っていて、すべてオーダーメイド。自宅には、ターバンコレクションがずらりと並んでいて、その日の衣装のイメージに合わせて選ぶのが、本人のこだわりでした。
── 普段からターバンを着用していらしたのでしょうか? 山本さん:たとえ少しだけでも誰かに会ったり、人前に出る時は、必ずターバンを着用していましたね。きちんとした衣装とターバンで、“桂由美”が完成するという考え方です。ですから、どうでもいいような普段着の時に「このあと仕事の担当者と打ち合わせを入れてもいいですか?」と聞くと「普段着だから人とは会わない」、というくらい徹底してイメージを守ることを大切にしていました。
── ターバンをファッションに取り入れるという桂さんの独自スタイルは、どんなふうにして生まれたのでしょう? 山本さん:お母様が急死されたとき、バタバタでヘアスタイルに時間を間がなく、お母様の帽子をかぶっていたようですが、自分の頭の形にしっくりいかず。そこで帽子デザイナーの平田暁夫先生に制作を依頼し始めたと聞いています。ドレスに合わせて150個作ってもらったようです。 おかげで、桂由美=ターバンというイメージが浸透し、たくさんの方に覚えていただくことができました。マツコさんに言わせると、“ターバンと言えば、桂由美かミーシャか”というくらい(笑)。ただ、40代の頃の写真を見ると、まだターバン姿ではなく、おかっぱだったりします。