155ccのバイクはなぜ増えた? 125ccと似ているけど違いやメリットは?
────────── パワーもやや余裕があり、燃費も悪くない ────────── エンジンのパワー的には、155ccモデルの方が、若干ながら余裕ある傾向です。 例えば、やはりヤマハのNMAX155とNMAXを比較すると以下の通りです。 【NMAX155のエンジン】 ・155cc・水冷単気筒 ・最高出力11kW(15PS)/8,000prm ・最大トルク14N・m(1.4kgf・m)/6,500rpm 【NMAXのエンジン】 ・124cc・水冷単気筒 ・最高出力9.0kW(12PS)/8,000rpm ・最大トルク11N・m(1.1kgf・m)/6,000rpm これら2モデルの場合でいえば、さほどパワーに差はないものの、若干ながらNMAX155の方が上。信号待ちからの発進などでは、より交通の流れに乗りやすいといえます。 ちなみに、燃費性能もほぼ互角。この点も、ヤマハのNMAX155とNMAXを例に比較しすると、以下の通りになります。 ・NMAX155の燃費性能:WMTCモード値44.6km/L ・NMAXの燃費性能:WMTCモード値46.9km/L カタログ数値的には、125ccのNMAXの方が多少いいですが、この程度の差であれば、実燃費の差も少ないでしょう。燃料タンク容量も、両モデルともに7.1Lを確保しているため、同じ市街地などを走るのであれば、1回の満タンで走行できる航続距離にも差は出にくいと思われます。 ────────── 同じ軽二輪でも250ccより本体価格が安い ────────── 155ccバイクは、同じ軽二輪の250ccバイクよりも、本体価格がかなり安いことも魅力です。 例えば、ホンダのモデルで価格(税込)を比較すると、250ccスクーター「フォルツァ」が69万1900円なのに対し、PCX160は41万2500円で、約28万円も安い設定です。 また、125ccの原付二種モデルであるPCXの価格(税込)は36万3000円。PCX160との価格差は約5万円です。 つまり、155ccバイクは、どちらかといえば、原付二種バイクに近い予算で購入することができるのです。