女子バレー五輪予選 日本が勝つためには~眞鍋監督に聞く
オリンピック出場権獲得へ──。バレーボールとしては最初のリオデジャネイロ五輪予選となるワールドカップ(女子大会)が22日開幕。昨年の世界選手権、今季のワールドグランプリを制したアメリカ、若手の成長著しい中国、190センチ超の選手が多く高さを誇るロシアなど世界の強豪が顔を揃え、総当りで(各チーム11試合)戦う。五輪出場権を手にできるのは上位2チーム。本当の意味でのリオへのスタート。熾烈な切符争奪戦を日本が勝ち抜くためには何が必要か。直前合宿でバレーボール女子日本代表の眞鍋政義監督に聞いた。
日本女子の課題は
──いよいよワールドカップ。チーム状況はいかがですか。 眞鍋:ワールドグランプリの決勝ラウンドで日本は世界の強豪に5連敗。危機感を持ちました。ただワールドカップに向けて何をしなければいけないのかが鮮明にわかったので、その課題に取り組んでいるところです。 ──具体的には? 眞鍋:1つは「アタック」。被ブロックが非常に多かった。その本数を減らす。それにはブロックの(間が)あいているスペースに打つ、ブロックアウトを狙うといった工夫、個々のスキルアップが必要。打つ人以外5人のフォローも。レフト、ライトから打った場合どこに(ブロックが)跳ね返るか、だいたいわかっているので全員でフォローしたい。2つ目は「ディフェンス」。サーブレシーブ、ディグ、つなぎ。昨年、今年とよくないので、ディフェンス練習に時間をかけて詰めています。ここを相手より上回らないとワールドカップでいい成績は収められないと思うので。 ──戦い方のイメージはできていますか? 眞鍋:連戦連戦。日本は身長が一番低いので疲労はかなり出てくるでしょう。それでもそんなことは言っていられない。最高で3連戦なので、それを戦えるだけの体力、メンタルを持てるようにと。練習3日やって1日休むなど、試合の日程に合わせてやっています。 ──選手起用についてはどうですか。世界バレーの教訓もいかしつつですか。 眞鍋:約2週間で11試合。調子のいい選手を早めにコートにいれていくつもりです。昨年の世界バレーでは初戦、アゼルバイジャンにフルセットで敗れ、結果7位。初戦はやはり大きい。ワールドカップの初戦はアルゼンチン、南米も強いですからね。全員コートに1回でも入れる展開になれば一番いいですね。