女子バレー五輪予選 日本が勝つためには~眞鍋監督に聞く
試合を楽しんだほうがいい
──ワールドカップで五輪切符を取る、まずはそのために。 眞鍋:そうです。そのために一人ひとりが何をしないといけないかわかっている。だからディフェンス練習を必死にやり、アタックを打つときも1本1本丁寧に試合を想定して工夫を考えながら打っている。スポーツは最終的には結果なので、ワールドカップで五輪切符を取れるのがベストですが、一番大事なのは道のり、過程。万が一ワールドカップで取れなくても、我々の目標は「オリンピックで世界一」なので、こうしてリオに向かって一つのチームとして緊張感のある詰めた練習を必死でやっている、そういうことをすべてプラスにしたい。 ──ロンドン五輪で銅メダルを獲得しました。その前年のころの雰囲気と比べると……。 眞鍋:今回のチームは若い選手が多いので経験が少ない。でも経験がないということはプラスに考えると「勢い」が出るということでもありますから。初戦のアルゼンチン戦から調子のいい選手をどんどん出して、「勢い」を持っていきたい。 木村も髪を切って、気持ちの表れというか、サイドプレーヤーの中でいま一番乗っています。紗理那(古賀)も初めて世界のトップと試合をしたワールドグランプリを通して頑張った。迫田や石井(優希)も調子が上がってきました。内瀬戸(真実)もサーブレシーブはチームで一番いい。ミドルブロッカーは、山口は安定しているし、大竹(里歩)もよくなってきた、島村(春世)はサーブがいい。3人を相手によって起用していきます。リベロの2人はサーブレシーブのときは座安(琴希)、サーブのときは佐藤(澪)と使い分けていこうと。セッターは古藤が安定してきた、宮下(遥)はサーブ、ブロックがいいので、調子を見ながら起用していきます。 ──「勢い」、波に乗っていきたいですね。 眞鍋:開幕時にはやることはすべてやったと思いたい。そして試合になったら自分を信用してチームを信頼して思い切ってやる。選手にはこのワールドカップという大会を楽しんでほしい。フジテレビがゴールデンで生中継してくれる、こんなに注目されることは一生のうち何回もないですから。楽しんだほうがいい。