本島純政&上村謙信、男子高校生の純愛描く「未成年」に込めた思いや見どころとは?
――劇中では少しずつ距離を縮めている2人ですが、互いが演じる役柄のどのような部分にいとおしさを感じますか? 本島 「お父さんから虐待を受け続けていても、お父さんを嫌いになりきれないところでしょうか。人間らしく、蛭川の愛情深さを感じて…。蛭川は一見自分勝手に見えるのですが、実はいつも相手のことを考えて行動していて、ふと本来の彼らしさが出るところがいとおしいなと。寝ているお父さんに毛布をかけてあげるなど、そういうところが蛭川の魅力だと思います」 上村 「水無瀬はツンデレ…といいますか、最初は自分をなかなか見せないのですが、だんだん蛭川に心を許していくさまがとてもいとおしいです。蛭川として追いかけていても面白いですし、『学校では話し掛けるな』って言うのも、『じゃあ学校以外ではいいってこと?』っていう(笑)。学校にいる時の2人と、 2人っきりでいる時のギャップも見どころかなと思います」 ――お互いを見ていて、演じるキャラクターとの共通点を感じる部分はありますか? 上村 「純政くんはもう水無瀬ですね。撮影中は常に水無瀬としていてくれるので、蛭川としてもすごくやりやすくて助かっています。ただ、純政くん自身は明るくてハキハキしている子なので、そこのギャップがまた面白くて。当たり前ですが、劇中ではきちんと水無瀬を演じているんだな、すごいなと思います」 本島 「謙信くんは蛭川の自由さみたいなところと、雰囲気がちょっと似ているのかなと。僕は目を見てお芝居することを意識しているのですが、謙信くんはスイッチが入ると雰囲気がより蛭川になって、特に目が変わるんです。謙信くんと蛭川では目つきが全然違うので、そこも見どころかなと思います」
――撮影を経て当初から印象は変わりましたか? また、新たに発見した一面などがあれば教えてください。 本島 「謙信くんはどんどん元気になっていって、さらに関わりやすくなりました(笑)。何でも話せて、何でも相談できて…。いつも真剣に話を聞いてくれるので、すごく心の支えになっています。僕が煮詰まっていたりするとさり気なく、背中をポンってしてくれるんです。いいシーンが撮れた時は自然とハイタッチしています」 上村 「さっきもお話ししたように、最初の頃は水無瀬の印象が強くて大人っぽく見えていたのですが、笑い声が周りに響くぐらい大きかったりして、等身大の19歳だなと思いました。現場では純政くんが最年少なのですが、19歳ならではの明るさを感じますね」 本島 「あと、謙信くんはロケ弁をめちゃめちゃ食べる!(笑) 昨日も現場に入ったらキャスト席に弁当ガラが2個置いてあったので、ほかにキャストさんが来たのかなと思ってメークさんに聞いたら、『謙信くんが2個食べた』って…。スリムな見かけによらず、意外と食べるっていうのが新発見でした(笑)」 上村 「いや、最近本当におなかがすくんです。頭を使っているからか、いつも以上におなかがすいてグーグー鳴るという(笑)。とにかくエネルギーを使うので、2個食べてちょうどいいぐらいなんです。でも、純政くんは自分でもお弁当持って来ているよね。あれ、鶏肉だっけ?」 本島 「そう、鶏むね肉。ロケ弁とは別に鶏むね肉を食べるようにしていて。自宅に低温調理器があるので、家に帰ったら鶏肉をそれに入れて、朝出る前に切って持っていく…ということを以前からやっています」