山梨学院、準々決勝で敗退 春の選抜出場厳しく
第77回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は29日、神奈川県内で準々決勝があり、山梨学院(山梨1位)は千葉黎明(千葉1位)に2―5で敗れた。4年連続を目指した春の選抜大会への出場は難しくなった。 【写真】千葉黎明―山梨学院 四回裏山梨学院、梅村が右越え安打を放つ=2024年10月29日、保土ケ谷、池田拓哉撮影 2階から投げ下ろすような右腕がうなった。 194センチ、98キロの1年生エース・菰田陽生投手が六回2死でマウンドに立った。七、八回を三者凡退に抑え、九回まで得点を許さなかった。試合後は「強い直球を投げることができた。投球に悔いはありません」と語った。 中学3年だった昨年5月に右ひじを故障し、高校入学後はランニングや体幹を鍛えるトレーニングに専念した。体をしっかりと仕上げ、秋季県大会から公式戦に出場している。 最高球速は秋季県大会でマークした143キロ。今後は得意の直球に加え、変化球やコースを突く投球の精度を上げたいという。 1回戦に続いて先発した同級生の藤田蒼海投手を「親友でありライバル」と呼ぶ。吉田洸二監督は2人に対して「ピンチになっても力強い球をぐいぐい投げられるよう、夏に向けて頑張ってほしい」と期待している。(池田拓哉)
朝日新聞社