18歳とは思えぬ会話…「本当に高校生か?」 選手権終えて渡米、追いかける“2つの夢”
堀越高3年生DF竹内、ボトムアップ方式の組織リーダーとして奮闘
昨年度の高校サッカー選手権でベスト4に輝いた堀越高。右サイドバックとして国立のピッチを駆け上がっていた3年生DF竹内利樹人は、左腕にキャプテンマークを巻いて、人間的に大きな成長を遂げて今年の選手権の舞台に帰ってくる。 【写真】「かわいすぎる」と話題 天才17歳と顔を寄せ合いラブラブの美人彼女 「練習の練習をしてはダメで、試合のための練習をしないといけない。そのためには1人1人に当事者意識を持たせないとダメだと思っていて、そこは自分が変えないといけないと思います」 竹内と話をすると、「本当に高校生か?」と思うほど、しっかりと建設的な議論ができる。18歳ながらキャプテンシーというより、高いマネジメント能力を持っていると感じる。 自らを客観視するだけではなく、組織全体を見てキャプテンである自分が何をすべきかを考え、かつ考えたことをどう周りに伝えるか、周りの意見をどう聞くかまで考えて立ち振る舞っている。 「一方的に『やれよ』だと受け身になる。受け身になると、どうしても『面倒くさいな』と思うことが増えてしまう。『あれもやるの?』『これもやらないといけないの?』と愚痴が出る。結果としてどこかでキャプテンだったり、リーダーの選手だったりを上にして、選手間のトップダウンが行われてしまっている時もある。そこをどうきちんとしたボトムアップに持っていくかが重要だと思っています」 堀越といえば選手たちが主体的に考えて行動を起こし、自立した組織づくりを行うボトムアップ方式を採り入れている。選手主導で試合の戦術の構築や対策を行い、スタメンや途中交代の判断もキャプテンを主体に行っている。もちろん全体のバランスをしっかりと見て、必要なアドバイスや調整を佐藤実監督がやっているからこそのボトムアップ方式だが、選手主導でやる際の選手間での温度差はどうしても生じてしまう。そこから目を背けないのが、実に竹内らしい。 組織において、個々に当事者意識を持たせるということは簡単ではない。どうしても他責にしたり、自己中心的になったりする選手が出てくるなかで、彼はこの命題に真っ向から向き合っている。