忘年会&正月太りだぁ~ 体重ってゴルフにどう影響するの? 体型が変化したらスイングも変えるべき!?
体重そのものより「腕の重さ」がポイント
スポーツでは身長と同様、体重が有利・不利に働くケースが多く見られます。たとえばラグビーの場合は、タックルやスクラムなどで押し負けないように体重を増やす必要があります。それに対してマラソンやロードバイクといった持久系スポーツの場合は、スタミナを長時間持続させるという観点から、体重は軽い方が適しているとされます。 【写真】ドライバーのロフトを立てた構えで失敗するゴルファーが多い! これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です
そんな中、ゴルフにおいては「体重が軽い人より重い人の方が、スイングも安定して飛距離も出るようになるのでは?」と考える人もいるかもしれません。では、体重の重い・軽いがゴルフに影響することはあるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。 「実は、私はかつて140キロあった体重をダイエットで80キロ台まで落とし、一時期“日本で一番減量に成功したプロゴルファー”として業界内で少し有名になったことがあります」 「最も太っていた時期と現在を比べてみると、飛距離の出やすさという面では、確かに体重があった方が若干有利になるのではと思っています。ただ体重よりもヘッドスピード、もっと細かくいうのであれば腕を振るスピードが速い方が、ボールを遠くへ飛ばす能力は向上するでしょう」 「ドライバーの場合、ボールの初速はヘッドスピードの1.5倍程度あれば優秀とされ、これをミート率と呼んでいます。逆にいうとミート率は1.5を超える数値はなかなか出ないので、初速を伸ばすためにはヘッドスピードを速くする必要があります。つまり、ミート率が安定している前提なら、腕を速く振れば振るほど初速は伸びることになります」 「自分の知り合いにもドラコンの大会に出場する人がたくさんいて、そろって大柄なのは事実ですが、ヘッドスピードがボールの初速に大きくかかわる以上、体全体が重いとメチャクチャ飛ぶようになるかといわれると『そうとは限らない』というのが私の見解です」 たとえ体重が軽くても、腕を振り下ろす力やスピードがあれば、人並み以上の飛距離を出せるようです。もしも多少の筋トレが苦にならないのなら、筋肉量によって腕を重くしつつ、自然落下と筋力の両方を使ってスイングできると、ヘッドスピードが上がって飛距離アップにつなげられるのだそうです。 とくに二の腕の裏側にある“上腕三頭筋”は、バックスイングからダウンスイングにかけてバネの力を発揮をするために重要とされています。上腕三頭筋を鍛えるには、ダンベルといった重いものを持ち上げる運動のほかにも、腕立て伏せや猫の“伸び”に似た動作を繰り返すヒンズー・プッシュ・アップなどを行うと効果があるようです。 ちなみに、三浦氏が2年間でおよそ60キロのダイエットに成功した様子は、自身の著書『ボク やせたんです~2年間で60キロやせたプロゴルファーの記録~』に記録されています。