五輪組織委、5者協議後に会見(全文3完)観客の陰性証明提示は想定していない
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は21日、東京都、政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)との5者協議後に記者会見を行った。 【動画】東京五輪、観客上限「50%以内、1万人」 組織委が会見(2021年6月21日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京五輪、観客上限「50%以内、1万人」 組織委が会見(2021年6月21日)」に対応しております。 ◇ ◇
パラ大会の基本方針は五輪に準じるのか
司会:ありがとうございます。続きまして読売新聞、結城さんのご質問です。橋本会長に伺います。安全の確保は最優先であるべきですが、観客の存在が選手たちやスポーツの本質にとってどれだけ大切か、大会開催が日本に残しうるレガシーにとって重要かという観点も併せて論じるべきではと思います。どのように理解を得ていきたいとお考えでしょうか。パラリンピックの観客上限の基本方針は、また五輪に準じるということでよろしいでしょうかというご質問です。パラのほうはすでに公表済みの内容ですが、前段の部分、会長、お願いいたします。 橋本:やはり長年にわたって、この大会に向かって、オリンピック・パラリンピックに向けて準備をしてこられたアスリートの皆さんは、多くの方々に見ていただきたいというふうに思っているというふうに思います。ただ、やはり見ていただきたくても、そこで何か大きな問題が生じたり、あるいは多くの国民の皆さんにそのことが理解をされないまま観客の皆さんに入っていただくことによって、非常にアスリートに負担が掛かってしまうといった場合には、私としてはやはり非常に申し訳ない気持ちにもなりますので、そういったことも全て考えながら、観客というものを決めていかなければいけないというふうに思っております。 アスリートの皆さんは人の見ていないところで毎日大変な努力を積み重ねてきた特別なアスリートたちでありますので、観客の皆さんが入っていなくてもパフォーマンスには影響のないという超一流の皆さんばかりだというふうに思いますけれども、ただ、せっかくそういった素晴らしい、芸術的な肉体を持って競技に臨んできている方々を直接見ていただくことによって1つの大きなレガシーというものも築いていけるんだろうというふうにも思っておりますので、そういった観点も含めてしっかりと、よりアスリート側にも、そして国民の皆さん、観客の皆さんにもご理解とご協力がいただけるような形を整えていくことをしっかりと最後まで努力していく必要があるというふうに思っています。