世帯年収1,310万円の30代夫婦、6,000万円の住宅ローン審査に落ちて呆然…銀行員から「こっそり提案されたこと」、その後の顛末【FPが解説】
夫の2度目の不倫が発覚
住宅メーカーとの契約の締結をし、銀行との金銭消費貸借契約も行ったあとで、夫が突然言い出しました。 「家はやっぱり欲しくない」 「えっ、いまさらなにをいうの?」妻Kさんは驚いてしまいます。 「なぜいまになっていうのかわからない」どうしてもっと前に言わないのか、住宅メーカーの打ち合わせ時も興味がない態度を露骨に出していたのに、なぜなにもいわなかったのか。妻Kさんは理解に苦しみます。打ち合わせは主に土日でしたが、仕事があるといって出かけていき参加しなかったことも一度や二度ではありません。 そのときは夫はそれ以上なにも言わなかったため、契約をキャンセルするような話にはなりませんでしたが、次第に夫への不信感と不愉快さが募るようになりました。 その数日後、衝撃的な事実を知ることになります。夫はよく自宅のパソコンでメッセージアプリを開き、知人とやりとりすることがありましたが、ある日その画面がログイン状態のまま放置されていることに気づいたのです。 妻Kさんがふと見たところ、どうやら女性とのやりとりのようでした。目に映ったのは取引先の人や友人とは思えない言葉の数々。驚いて詳しく読んでみると、どうやら相手は職場の女性のようでした。不倫関係にあると判断していいようです。
不倫を繰り返す幼稚な夫の末路
そのやり取りのなかで、こんなことが書いてありました。 不倫相手が、夫Mさんが妻と共有名義で家を買うことを嫌がっているのです。これに対して夫は言い訳を繰り返します。 「家なんて俺は欲しくないのに、妻が強引に買おうとしている」 「離婚をするともう告げたのに、強引に俺名義で家を契約した」 「キャンセルしてくる」 「結婚したらマンションを買おう」 夫の幼稚さに呆れてしまいます。住宅ローンの審査がNGだった自分がなにをいっているのか……。 妻Kさんはさすがに今回ばかりは怒り心頭です。審査が通らない夫を許し、夫の実家の近くに土地を買い、自分は通勤に1時間以上もかかることも覚悟したというのに、夫は不倫相手とのママゴトに夢中になるばかり。不倫を隠し通せるほどの能力もないのかと一気に気持ちが冷めてしまいました。 妻Kさんは、このやりとりをすべてスクリーンショットとして残し、夫に突きつけました。最初は否定していましたが、不倫相手の女性への損害賠償請求の話になると慌てはじめ、また仕事を辞めなくてはいけなくなると泣きついてきました。 「離婚するし、あなたたち2人は仕事を辞めて結婚でもすればいいよ。でもお金はしっかり払ってもらいます」 そういって、妻Kさんは離婚することにしました。