人気が止まらない! マニアが注目する「いなり寿司」の店 5選
おにぎりに並ぶ日本人のソウルフード、いなり寿司のおしゃれ化が近年止まらない。ミシュランスターを獲得した実績を持つ寿司店の高級いなりも登場。いなり=ちょい地味なんてもう言わせない、トレンドの背景や一度は食べたいお店をいなり寿司マニアの坂梨カズさん(@inari_oji)に聞いた。 教えてくれた方 坂梨カズさん…全日本いなり寿司協会理事、フードアナリスト。全国津々浦々、18年間で食べたいなり寿司は2万個以上。ただ食べ続けただけでなく、味を科学的に分析したり、江戸時代の食文化まで研究する学者肌マニアさん。
ミニサイズ化と具のせで女性人気をゲット
「今のいなり寿司人気をけん引しているのは間違いなく女性です。以前のいなり寿司は男性が主に食べていて、コンビニなどでも男性をターゲットにしておりました」と坂梨さん。 「女性にシフトすることである変化が起こっています。それがいなり寿司のサイズ。以前(5年前)のいなり寿司の平均重量は1つ45グラムでした。それが今は35グラム平均に進化しています。それにより、女性でも複数個食べられるようになりました」(坂梨さん) 「一口で食べられるサイズの代表が『西麻布 呼きつね』さん。熊本特産の南関揚げを使用しロールタイプにしています。中身は月替わりで明太子、ごぼうの土佐煮、本まぐろ角煮などこだわりが満載です。 もうひとつおしゃれ化するきっかけとなったのは、やはり映えでしょう。SNSの普及に伴い、いなり寿司も進化していきました。頑張っているママさんたちのキャラ弁にいなり寿司が登場する機会が増え、いなり寿司を裏返し、上に具材をのせるオープンタイプが一般化しました。 オープンタイプを専門にしている店舗も。女優さんやモデルの撮影現場などで大人気なのが『YUKIYAMESHI』さんの『幸也稲荷』。とにかく具材が美しい! 野菜をたっぷり使った具が多めのいなりは何個食べても罪悪感がありません」(坂梨さん)