2024年版 ドライバーを虜にする高性能SUV 10選 走りも実用性もスキなし
6. アウディSQ7
長所: 驚異的な速さ。高い快適性。 短所:ダイナミクスではライバルに及ばない。V8ディーゼルが恋しい。 SQ7が一躍脚光を浴びるようになったのは、高性能かつ日常的に使えるSUVというコンセプトを、大半のライバルとは少し異なるアプローチで実現したからだ。 その中心となったのがディーゼルの4.0L V8ツインターボで、このパワープラントはSQ7に驚異的な速さだけでなく、少なくともこのリストの他車から見れば優秀な燃費を誇る。 しかし2020年、アウディはこのディーゼルを廃止し、ベントレーやポルシェまであらゆるモデルに搭載されているガソリンの4.0L V8ツインターボに変更した。このエンジンは、最高出力507psと最大トルク78.5kg-mを発生する強力なものだ。 確かに、SQ7は速くて、洗練されていて、7人乗りで、非常に快適なクルマである。ドライバーを惹きつける力としては、ポルシェやアルファ・ロメオ、ジャガーのようなスポーツカーブランには及ばないものの、サイズの割にハンドリングもいい。 ただ、新しいV8ガソリンは優秀かもしれないが、以前のディーゼルほど個性的なものではない。
7. メルセデスAMG GLC 63 S 4マチック+クーペ
長所: 洗練されたデザイン、陶酔させるV8エンジン 短所:コーナリングではポルシェに及ばない。乗り心地は硬くてうるさい。 GLC 63クーペの最大の敵は、5ドアSUVボディのGLC 63である。いずれも、V8エンジンでドライバーを陶酔させるからだ。 優雅なスタイリングに魅了されるなら、クーペを選んで損はない。メルセデスAMGに期待されるラグジュアリーなインテリアをばっちり備え、0-100km/h加速タイムではポルシェ・マカン・ターボに0.5秒の差をつけている(ただし、ダイナミクスではかなわない)。 乗り心地は硬くてうるさいため、静かな走りを好むドライバーにはリーチできないだろう。しかし、ライバル車が6気筒エンジンに移行する中、ミドルクラスの高性能SUVとしてエモーショナルなV8ガソリンを搭載していることが大きなアドバンテージとなる。 本稿執筆時点では、フルモデルチェンジ後の最新世代にはまだ試乗できていないが、新型は2.0L 4気筒のPHEVとなる。SUVボディのGLC 63 S Eパフォーマンスは、動力性能が高く乗り心地もしなやかになったが、V8モデルのような個性には欠け、体感的な力強さも期待に届かなかった。クーペではどのように変わったか、最終評価を待たれたい。