“パワーvsスピード”の異色王座戦は白黒付かず!剛腕を耐えきった150cmのハイスピード王者が薄氷防衛!
8日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM in KORAKUEN 2024 Sep.』が開催。星来芽依がハイスピード王座の初防衛に成功した。 星来は、かつてMarvelousの星月芽依としてスターダムに参戦していたが、その後Marvelousを退団して昨年4月からスターダムに上陸し所属選手に。2度のハイスピード王座戴冠や、スターダムを若い力で革命しつつあるユニット【NEO GENESIS】の中核を担うなどトップクラスの選手として活躍している。 今回、そんな星来に挑戦名乗りを上げたのは【E neXus V】のジーナ。 ジーナはロビー・イーグルス、ウィル・オスプレイに師事したオーストラリア出身の選手。筋骨隆々な肉体を武器にしたパワーファイトの印象が強い選手であり、ハイスピード王座挑戦表明はファンに驚きを与えた。 ジーナは「パワーファイターが相手でもハイスピードファイターが相手でも関係ない。私にはすべてが備わっている。ジムに通ってスピードを支えるためのパワーを鍛えることをオススメしておく」とパワーでスピードを制圧することを仄めかしており、今までとは一味違ったハイスピード戦が見られるのではないかと注目を集めていた。
星来は開始直後からスピード全開で畳み掛けていくが、ジーナもアームドラッグや丸め込みの応酬に対応。星来の腕も極めながらの変形逆エビ固めで約3分半拘束したり、しっかり間を取りながらのエルボー合戦に引きずり込んだりと自身の土俵に引きずり込みつつ得意の逆水平チョップを連打していくパワー系ハイスピード戦を見せていく。
追い込まれた星来はギアを1つ上げ、リング内外を飛び回る八艘飛びで翻弄して見せ、大型のジーナをジャーマン・スープレックスで投げ捨てるなどパワーファイトでも対抗。ジーナも食い下がってラリアット連打から必殺のサンダー・ストラック(※変形ストマックブロック)を狙うが、これを星来が必殺のチェックメイト(※高角度変形十字架固め)で切り返す。 しかしカバーに入る前に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴らされ、王座規定により星来の初防衛が決まった。 ジーナは星来と闘えたことに感謝の言葉を述べ、笑顔で握手。星来の手を掲げて勝利をたたえ、大・ジーナコールを背に受けて退場していく。 試合後、星来は「タイトルマッチ、メインイベントで決着付けられなくて本当に悔しい。けど、防衛しました!ジーナみたいにまだスターダムには隠れハイスピードファイターがたくさんいるんじゃないかなと思いました。自分はハイスピード界、もっともっと盛り上げていくために今色んなことを考えているので皆さん楽しみに見ていてください」と叫び、さらなる驀進を誓った。