【ハイライト動画あり】「1000回タックルした感じ」と、リーチ マイケル。ブレイブルーパス東京、宿命のライバルに粘り勝ち
「全身が痛いです」。試合直後、リーチ マイケルはこの試合を端的に表現した。その表情は充実感にあふれていた。2024年4月27日(土)、リーグワンのディビジョン1(D1)第15節、すでにプレーオフ進出を決めている東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)と、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)の「府中ダービー」は予想に違わぬ好試合になった。 【第15節ハイライト】東芝ブレイブルーパス東京 vs. 東京サンゴリアス
午後12時5分、BL東京のSO中尾隼太のキックオフで激闘の幕が上がる。東京SGのNO8タマティ・イオアネがキャッチするもバランスを崩して倒れると、BL東京のFL佐々木剛がすかさずジャッカルしてPKを誘う。中尾が先制PGを決めて、3-0。前半11分、BL東京のWTBマイケル・コリンズが相手のキックを受けてカウンターアタックを仕掛け、防御背後に蹴ったボールを自ら確保してチャンスを作り、最後はWTBジョネ・ナイカブラが爆発的な加速で1人、2人とディフェンダーをかわし、CTBセタ・タマニバルにつないでトライ。10-0とする。
17分、東京SGのSO高本幹也にPGを決められたが、19分、BL東京は中尾が防御背後にショートパントを使い、このボールをキャッチしたタマニバルからCTBニコラス・マクカランにパスが通ってトライ。17-3とリードを広げた。東京SGは、BL東京のディフェンスに跳ね返されながらも連続攻撃を仕掛け、前半終了間際には、SO高本幹也、CTB中村亮土、WTB尾崎晟也とパスをつないでトライを奪う。
前半は17-10でBL東京がリードしたが、前半だけで170タックル(東京SG=41)と、圧倒的に攻められていた。後半の序盤はBL東京が攻勢に出る。6分、ハーフウェイライン付近のラインアウトから攻めると、リーチがディフェンスを突破し、マクカラン、SH杉山優平、FB松永拓朗、WTBマイケル・コリンズとパスが渡ってトライ。杉山のバックフリップパス、松永の山なりとパスと、質の高いスキルが連続するトライだった。続く11分、東京SGのゴール前のPKからのサインプレーで、ナイカブラがインゴールに飛び込む。スコアは、31-10となる。