ナノバブルは泡ではない? 重力により沈む様子を顕微鏡で観測 九州工業大など
ナノバブルが沈む様子のリアルタイム観測から、時間がたつと水中の微粒子が気泡ではなくなり、固体か液体で構成される別の非ガス粒子に変化することを解明した。ただし、より小さい直径100ナノメートル以下のナノバブルについては、バブルなのか固体や液体の非ガス粒子なのか解明には至らなかった。
ナノバブルなど微小な気泡を含んだ水は洗浄効果や生理活性効果が高いとされ、産業での実用化が進む。今後、ナノバブルがどれくらいの時間でどのように非ガス粒子へと変化するかなどの解明が進むことで、「ナノバブル水の洗浄機能などさらなる技術革新に寄与すると期待している」と植松准教授は話している。
研究は、九州大学と共同で行い、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業の助成を受けて行い、7月6日に国際誌「フィジカA」に掲載された。