ハチも誘われる甘美なアマチャ、ブルーの花一面に 京都・霊源院
建仁寺塔頭(たっちゅう)の霊源院(れいげんいん)(京都市東山区)で、約450株のヤマアジサイの変種「アマチャ」が淡いブルーの花に彩られ、参拝者を楽しませている。見頃は6月中旬まで。 アマチャの木は、釈迦の誕生を祝う仏教行事で仏像に注ぎかける甘茶の原料となる。乾燥させた葉を煎じて飲むと甘みがある。 アマチャは白からブルー、紫へと色を変えながら花を咲かせることで知られる。甘い香りと蜜に誘われ、たくさんのハチが花の中を飛び交っていた。 雲林院宗碩(うんりんいんそうせき)住職(48)は「花の色の変化を楽しみながら心落ち着かせてほしい」と話している。 特別拝観は今月16日まで(午前11時~午後2時半、午後3時閉門)。大人500円、中高生300円など。(田中幸美)