遺族厚生年金改革 女性の有期給付を40歳未満に拡大へ 厚労省検討
子どものいない夫婦が死別した際の遺族厚生年金の見直しをめぐり、厚生労働省が具体的な検討を進めている。5年間の有期給付となる女性(妻)の対象を段階的に広げる方針だ。対象を現行の30歳未満から40歳未満に変更し、その後、20年程度かけて60歳未満にまで引き上げる考え。スムーズな制度移行をめざす。 【写真】遺族厚生年金の見直し案 近く社会保障審議会で議論する。現行の遺族厚生年金制度は、専業主婦世帯を想定。20~50代で子どものいない配偶者の場合、妻は30歳以上だと無期限で支給され、30歳未満だと5年間の有期給付となっている。 厚労省の見直し案では、5年間の有期給付の妻の対象を時間をかけて段階的に拡大。有期給付の年金額は拡充する。
朝日新聞社