【朝日杯FS】3カ月半ぶりのトータルクラリティ、その仕上がりは? 気性的に久々はむしろプラス
朝日杯FSの『俺のチェックポイント』3日目は、大阪サンスポの山口大輝記者が新潟2歳Sを勝ち、2戦2勝のトータルクラリティを取り上げる。3カ月半ぶりの実戦がどうかをチェック。陣営は前向きな気性面から、間隔があいたほうが能力を発揮できるとジャッジした。 先週の阪神JFは◎アルマヴェロチーチェが快勝して、気分よく今週を迎えられた。もちろん目指すは2連勝。そのためにも最終追い切りのチェックは最重要項目だ。 ドウデュース、ドルチェモア、ジャンタルマンタルと3年連続で2戦2勝の馬が優勝している。今年は4頭いるが、その中でも気になったのが新馬戦、新潟2歳Sと無傷で連勝中のトータルクラリティだ。豊富なスピードとしっかりとした決め手があり、このメンバーでも能力上位の存在とみて、現時点の予想では本命を打っている。あとは8月以来の出走で能力を発揮できるかどうか。その点を見極めたい。 CWコースでの最終追い切りはグッと我慢が利きながら、それでいて活気ある走りで直線へ。最後まで馬なりだったが、力強さがみなぎるフットワークだった。しまい重点でラスト1ハロン11秒6(6ハロン85秒4)と調仕上がりの良さを感じた。 厩舎へ向かい、池添調教師を直撃。最終リハのジャッジを聞いた。 「先週、先々週と長めからやっているので、予定通りしまい重点でやりました。最後も気分良く走れていたと思います。体も張りがあって見た目もいいですね」 指揮官の表情は明るく、順調さが伝わってくる。気になる久々についても「気の強い馬で、詰めて使うとカッとなってしまう感じがあった。ゆとりを持たせる方がいいのかな、というところでここになりました」とむしろプラス材料であることを強調していた。 初戦、2戦目とともに1600メートルで結果を出しているのは心強い。「スラッと、というよりは筋肉質なタイプで、今後どうしていくかはまた考えていきたいですが、まずはマイルでいいと思います」とトレーナー。キャリアの浅い2歳馬同士の多頭数。枠順なども重要となってくるだけに最後まで悩みたいが、本命の最有力候補になるのは間違いなさそうだ。(山口大輝)