「出世コースから外れた」人でも50代で輝ける理由 言い訳や昔話はやめて、すぐに始めたい心がけ
たしかに、一般的に40代後半からの出世は難しいとされています。50歳時点で部長にもなっていなければ、役員になる可能性は限りなく低いかもしれません。 ただ、役員になれるかどうかなんて、結局のところは運しだいです。もちろん能力もあるでしょうが、同期で役員のポストはせいぜい1つ、2つあればいいほうですから、役員になるのはクジに当たるようなものです。 たとえば、つき従っていた上司が失脚したあおりで、出世競争から脱落してしまう人もいます。いずれにしても、役員になどなれないのが「普通」なのです。
役員になれなくても、出世できなくても、そこで人生が終わるわけではありません。大事なのは、会社の外にも世界が広がっているという事実に気づくことです。 サラリーマンをしていると、会社からの評価=自分の評価みたいに感じてしまいがちです。けれども、実際には会社からの評価など、ごく一面的なものにすぎません。あなたが評価されるフィールドは、ほかにもあるはずです。 ■会社の「妖精さん」になってはいけない 「妖精さん」という言葉があります。
職場でこれといった働きをせず、存在感の薄い中高年男性を総称した表現です。大手メーカーの若手社員が、同じ職場の50代社員を名づけて以来、一般的に広まったといいます。 毎朝ちゃんと出社するけれども、コーヒーを飲んだり新聞を読んだりしてたいした仕事らしい仕事もせず、手持ち無沙汰に過ごしている。そして、気がつけばいつの間にか職場からいなくなってしまう。 そんな様子を揶揄して「妖精さん」と呼ばれているのだそうです。会社もその存在を持て余しているものの、解雇するわけにもいかず、野放し状態となっています。
それでも、年功序列である程度の給料は手にしているわけですから、若手社員からしたら面白くありません。「こんなおじさんたちがいるせいで、私たちの給料が上がらないんだよ」と、モチベーションを下げる要因にもなっています。なんとも罪深い存在です。 ■「出世コースから外れた」は大きなチャンス でも、もしかしたら妖精さんは、まだマシともいえます。 会社では、何もしなくても恨みを買うわけです。余計な口を出そうものなら、邪魔者以外の何物でもありません。