ポストシーズンも見逃せない! プロ野球、セ・パ最注目選手はこの4人だ!
一方のレイエスといえば、4月の月間打率が1割台と低迷し、このまま日本球界に適応できないのではないかと心配された選手だ。ところが、8月に入って確変し、月間打率4割3厘、8本塁打、23打点で月間MVPを受賞。本塁打数はリーグ2位の23本に伸ばし、球団新記録の25試合連続安打も記録した。 「よくここまで我慢したな、と思います。以前在籍し、本塁打王になったブランドン・レアードもそうでしたが、日本野球の水に慣れるまで寛容に待ってあげる姿勢が日本ハムにはあります。新庄監督が低めのボール球を振らないように徹底指導したことも奏功したようです」 スイングに関しては清宮同様の変化も起きていたという。 「今季の巨人を支えたエリエ・ヘルナンデスやココ・モンテスもそうですが、日本球界ではバットを少し横に寝かせ気味に構える横振りタイプの打者のほうが合います。レイエスもうまくアジャストできました。 覚醒した清宮とレイエスの3、4番コンビは手強く、その前後を郡司裕也や万波中正(ちゅうせい)、アリエル・マルティネスらが固める打線は12球団トップクラスの怖さがあります」 まずはCSファーストステージを勝ち上がらなければならないが、ソフトバンクが待つファイナルステージにたどり着けば、9月以降4連勝中と相性の良いみずほPayPayドームでの戦いとなる。8月以降の強さを鑑みれば、下克上の可能性も大いにある。例年以上に盛り上がるポストシーズンへ、期待必至だ。 文/オグマナオト 写真/時事通信社