事務の仕事をしていますが手取りが「月15万円」です…年収にすると250万円ほどですが平均的でしょうか?
事務職は働きやすく、ライフステージの変化にも対応しやすいと言われています。実際に、「将来を見据えて事務職に就きたい」と考える方も多くみられます。 しかし、事務職に就こうと思っても「手取りはどのくらいだろうか」と疑問に思う方もいるでしょう。今回は事務職の平均給料とメリット・デメリットを紹介します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
事務職の給料は?
まず、事務職の平均年収を紹介します。大手転職サイトであるパーソルキャリアが運営する「転職サービスdoda」が調査した結果によると、事務職の年収は表1のとおりです。
※転職サービスdoda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに筆者作成 そして同調査によると、平均の全体年収と生涯賃金は表2のとおりです。
※転職サービスdoda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに筆者作成 性別により大きく差がありますが、年収340万円程度が相場といえます。そのため、手取りが15万円で年収250万円の方は、相場より低いといえるでしょう。
事務職のデメリット
ここでは、事務職のデメリットを2つ紹介します。 ◆残業が比較的少ないため給与が低くなる可能性がある 1つ目のデメリットは残業代が少ないことです。事務職は残業が比較的少ないと言われています。そのため、残業手当で収入を増やすという手段が取りにくいでしょう。 経理や財務の場合、月末や決算時期などに残業が発生しますが、それ以外のときは「ほとんど定時帰宅」という企業も珍しくありません。他方、営業職や企画職などの職種は残業が発生しやすいため、残業代による収入アップを目指すことができます。 ◆ルーティンワークが多い傾向にある ルーティンワークとは、やり方、手順が確立されており日常的に繰り返し行う業務のことです。事務職におけるルーティンワークは主に下記のとおりです。 ・データ入力 ・契約書、請求書、発注書等の書類の作成 ・経費生産 ・備品管理 ・問い合わせ対応 ルーティンワークは人によっては飽きやすく、「やりがいがない」「つまらない」と感じる要因になるかもしれません。また、勤続年数が長くなったり、業務スピードが早くなったとしても、大幅な給料アップは見込めない可能性が高いでしょう。 さらに、近年ではAIが著しい進化を遂げ、数字を扱う仕事や、同じ作業の繰り返しの業務を「将来AIが担う」といわれています。IT化が進んでいる企業は積極的にAIを取り入れていることを考慮すると、同じ作業の繰り返しが多い事務系の仕事は将来AIが取って代わる可能性が非常に高いと考えられるでしょう。