老いは社会問題? 老いは悲しい? 老化現象を“楽しく擬似体験”して考える、自分にとっての「老いって?」
私はゲーム自体ほとんどやったことがないため、そもそもコントローラーの使い方がぎこちなさ過ぎて、周囲に心配されながらもなんとか挑戦。バナナ、サボテン、リンゴなどをキャッチするゲームでは、「老化モード」が発動すると視界がぼやけてダブって見えるように。
パズルゲームでは色を頼りに操作するのですが、「老化モード」が発動すると、視界が黄ばんで色の識別がしづらくなりました。結果は……元々のゲームへの不慣れさと相まってものすごく低い点数を叩き出しました!
「老いは誰にでも、絶対に訪れるのに、ほとんど学ぶ機会がありません。年齢を重ねて視界がぼやけてきたなと思ったら、もしかすると白内障や、老眼の始まりかもしれない。どんな変化が起きるのかを事前に知っておけば、準備も対処もスムーズにできる可能性があります。長く生きていたら起こり得ることを、“体験”を通して知ることに意味があるのではと思っています」(上條さん)
「サトウ」「カトウ」「アトウ」あなたは聞き分けられる?
お次は「サトウの達人」のコーナー。ここでは、受付で「サトウさん」「カトウさん」「アトウさん」と呼ばれる中で、「サトウさん」と呼ばれた時だけ挙手ボタンを押すというもの。
いやいや、たぶん聞き取れるはず……と思っていたのですが、くぐもった聞こえ方をするので、「サトウさん」も「カトウさん」も「アトウさん」も全部同じに聞こえます……(汗)。耳の老化により高音域が聞き取りづらくなり、特に高音域の子音(S、K、Tなど)が聞き分けにくくなるのだそうです。
撮影/加藤夏子 取材・文/ヒオカ 構成/金澤英恵
ヒオカ